軽いVFRフライトに出ることにした。燃料が少ないので、Taxi way Bを通って西へと進み、American FlyersのFuel Pitに向った。グランドコントロールにはクリアランスをもらっている。すると、Airspacersのセスナ182がグランドの指示を理解できずに危険なタクシーをしてきた。グラントはbehind the yellow Grumman, taxi to South-East run up area via B という明確な指示をしてきた。ところが、そのセスナ182のパイロットのリードバックは taxi via B rolling! という意味不明のもの。ゆっくりタクシーし始めるならタダの勘違いだが、急いでスロットル全開のタクシーアウト!、勘弁してほしい。マナーとかエチケット違反という次元じゃなく、ただの阿呆だ。こちらはすぐに右旋回してインフィールドに回避し、そのまま急ブレーキで減速。その阿呆はこちらを見つけて急停止。再度グランドコントロールに指示を聞き直していた。注意力散漫な危険なパイロット。英語に自身の無い外国人パイロットが Say again please を繰り返して指示が理解できるまで食い下がる姿の方が比較にならないほど安全に感じる。
Fuel pitについてもドキドキしていた。ほんとぶつかるかと思った。ゆっくり給油を開始、右はほどんど空で、左は半分くらい残っていた。給油後はランナップエリアまでタクシーバック、そしてRight turn at shore lineで離陸した。この頃には1200ft fewという雲。アップウィンドでは雲に入ってしまった。そのまま2000ftでマリブに向って巡航した。最初は95kt IASくらいだったが、徐々に加速して2500rpmで100kt。おそらく外気温は15ー17度程度だろう。マリブまで来て180度右旋回、3000ftに上昇しながらコースを東へ取る。海岸線を飛び、サンタモニカ空港 Class D Airspaceの境界とバーバング空港 Class C Airspaceの境界を飛ぶようなコース取り。ベルエアーからビバリーヒルズの超高級住宅街の上空を飛び続けた。このコース取りの逆は先日やったが、この方向でこの飛び方は初めて。サンタモニカの管制塔とSocal Approachの管制官からすれば、こういうコース取りは本当は迷惑なんだと思う。サンタモニカ空港 Class Dを過ぎたら2200ftまで降下、そしてハリウッドサインを目指す。この時点でサンタモニカ管制塔120.1をモニターしていたが、何と他の機体に対して私の事をトラフィクアラートしていた。当然Yellow Grummanだと気付いてはいない、 "type unknown, 2100ft, East bound"と説明している。しばらくすると300ftくらい上を双発の機体とヘッドオン。すぐに降下して避けた。普段はこのコースを西向きに飛ぶが、SMO VOR-AのFinal approach courseとなるだけに、合法でもこういう飛びかたは避けるべきだなと思う。反省した。勝手知ったる空域だから、複雑なAirspaceの隙間を縫うように合法的なフライトができるのだが、だからこそTraffic Flowを意識してエチケット重視の飛び方をしないといけない。
ここで180度旋回、サンタモニカ空港管制塔を呼ぶ。管制官も”迷惑な飛び方をしていたのがYellow Grummanか、、、と思っただろう。でも、何も言われずに、Straight in 21との単純な指示。そして雲とモヤの層の下に向って飛び、Century Cityで雲のひさしの下に入った。この頃には1000−1200ft Brokenという感じの雲で、あと1時間もすればIMCになるだろう。空港まで3マイルくらいの地点まで来て、やっとPAPIを確認できた。No3での着陸だったが、No1,2は見える状態じゃない。Rwy21にはノーフラップで着陸した。