LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:Kさんの機体を見にトーランスまで

2013-06-18 | Flight Log (機長)

今日も軽めのローカルフライト。サンタモニカ空港に向かい、愛機のもとへ。左隣のPiper Lance、そして右隣のCessna172が居ない。この状態が前回から続いているが、ちょっと寂しい。オイルを1クオーツ追加、そしてプリフライト。エンジン始動、American Flyersまでタクシーして給油することに。South East Run Up Areaからグランドを呼び、Taxi to American Flyersとリクエストすると、Behind Cirrus taxi via B, give a way to opposing traffic at high performance run upという指示。Cessna172とCirrus SR22 turboがランナップに入って来たので、それらをやり過ごしてからTaxi way Bを通ってタクシー開始。そしてHigh performance run up areaに入り一時停止。ここで向かいからCessna172RGがやってきた。これをやりすごしてタクシー再開。しばらくすると、着陸してRwy21から出たCessna172がTaxi clearanceをとるべく300ftくらい先で駐機中。ここはhold shortさせつづけるのは悪いと思い、こちらのタクシー速度を上げた。すると、今度は1人乗りMooney MiteがLower South Parkingから出てきた。すぐに減速したが、管制官はMooneyに対してin-fieldをタクシーするように指示。ただ真っすぐTaxi way BをタクシーしてAmerican Flyersに行くだけなのに、ちょっと忙しかった。給油は16gal。その給油中、Mooney Miteが離陸していった。いつ見ても思うが、MooneyはこのMiteの時代から当時の先端を行ってたと思う。コンピューターなど無かった時代、凄い機体デザインをしていたし、複合素材が無かった時代、木と金属で綺麗な機体形状を達成していた。

満タンになった後にSouth East Run Up Areaにタクシーバック。暖気を終えているので、すぐにランナップ、そしてRwy21から離陸。この日はいつものようにトーランス空港に行くと決めていたが、特別な企画があった。日本人パイロット仲間のKobaさんがついに自家用機を購入したので、それを一目見に行こうという企画。気温は22度と高くないが、離陸してすぐに揺れがあった。Temperature iversionを起こしているようなモヤのかかり方と揺れかた。2000ftくらいで飛ぼうかとも思ったが、不愉快な揺れを避ける為に3500ftまで上がることにした。

海岸線を通ってマリブ近くまで行き、そこで反転してSpecial Flight Ruleに入る。ここで右ターンで内陸側に向って反転している時、山の上で旋回する1機を発見、すぐに回避。1−2マイルしか距離が無かった。そして反転してSpecial Flight Ruleに入る前、パシフィックパリセイズ上空でも先行して海岸線を飛ぶ機体を発見。2マイルくらいまで近づき、左に回避して追い越した。Special Flight Ruleに入る為、あとClass B Airspaceを避ける為、右からの追い越しはできなかった。Special Flight Ruleを通ってLAXを通過、その後は海岸線を通ってPalos Verdes Pointまで向った。ここで辺りを確認して急降下、1200ftくらいまで高度を下げた。1200ー1500ftの海上にはfew-scatteredの雲が点々としており、その上や間を縫って飛んで遊んだ。この日のトーランス空港はRwy11を使っており、Palos Verdes Pointからトーランス管制塔を呼んだ。すぐにident!の管制塔。ここは高度が低いとレーダーから見え難い。ちなみに1400ftの高度だった。そして、Proceed to King Harbor then turn final for Rwy11L, following a Hawker jet on downwindとのこと。この日はILS29R circle to landだから、Jetもトラフィックパターンを回っているのだ。すると、Can you accept South runway?と管制官、yesと私。Change Rwy11R and cleared to landと管制官。目の前のベースをHawker jetが飛んで行く。百何十ノット出ているのかしらないが、トラフィックパターンをその速度で回ると凄く速く見える。こちらはその隣、Rwy11Rに着陸。満足いく接地だった。Taxi way F、そしてランプと通ってtransient parkingへ。ちょうとHawker Jetの後ろを通過し、斜め後ろに駐機した。

ここで久々にRobert会った。先日、彼の所有していたセスナ172がべガスで墜落したが、その時の様子などについて話した。彼のスクールで働いていたインストラクターが同乗してラスベガスヘンダーソン空港にクロカン飛行に行き、その帰りに激暑でdensity altitudeが高いラスベガスの砂漠から、100lbsの重量超過で離陸を試み、上昇できず道に下りて大破したらしい。怪我人は出なかったが、機体を貸したRobertには災難だ。もうスクールは止めたと言っていた。その後Robertの車でKobaさんの機体のある駐機スポット7まで連れていってもらった。すると、写真で見たPiper Cherokeeを発見!。残念ながらKobaさん本人は空港にいなかった。実際に飛んでいない時間も、自分の機体が空港で自分を待っていると思うだけで気分が高揚する。機体オーナーになるというのは幸運なことだ。おめでとうと言いたい。

その後、GA centerまで送ってもらい、トイレ休憩、かるくソーダを飲んで帰還。Rwy11LからLeft crosswindで離陸した。すぐにXwind turnを指示された。Circle to landの機体が入ってきているから。そして1700ftで巡航、コンプトン空港横からLAX Class B Airspace下を抜けるルートだ。ダウンタウン横からFwy10の上を飛び、サンタモニカ空港まで6マイルの地点で管制塔を呼ぶ。すると、Follow the Cessna intercepting final over Blue Whaleとのこと。Modified straight inにならず残念だが、とりあえずBlue Whaleを目指すことにした。すると、かなり高い高度でBlue Whale上を飛ぶ機体発見。それに続いてファイナルに入る。そのセスナ以外に、自分の前にヘリが1機、そして後にも1機、ヘリに挟まれての着陸になった。着陸は通常のフルフラップ、特に変わったことはしなかったが、自分の前のヘリ、R22がかなり遅めのアプローチ速度で飛んでおり、距離を取るのに苦労した。さらに、その外来機R22がヘリパッドを探すのに戸惑っていて、なかなかRwyを空けない。ゴーアラウンドするか一瞬考えたほどだった。あと1、2秒でゴーアラウンドだなとスロットルを握りしめた時、管制官からすぐに滑走路から出るように強い口調で指示、R22がin-fieldに移動した。ここで再度ピッチダウンしてRwy21に降下、普通のランディングを決めた。さらにその外来機R22と同じ色のR22が着陸してきて、Transient parkingを探していた。残念ながらサンタモニカにはヘリ用のtransient parking/ヘリパッドは1つしかない。しかたないので駐機料が高いAtlanticに駐機するように言われていた。かなりの出費だ!、気の毒に。

 


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2 コメント

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自家用機の購入 (Ken)
2013-07-02 04:53:51
こんにちは、いつも楽しく読ませて頂いています。
私もUS在住のPrivate Pilotで、近々自家用のセスナを購入予定でいます。
もしご存じでしたら教えて頂きたいことがあります。
FAAへの機体登録はUS市民権が必要なようなのですが、永住権(グリーンカード)でも大丈夫かという点です。
FARを読んだところ、永住権でも大丈夫のように読めたのですが、もし何かお友達のケースなどでご存じでしたら教えて頂けると幸いです。
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Unknown (c2)
2013-07-22 14:06:16
>kenさん
友人のケースについては詳細はわかりませんが、永住権です。
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