毎度のごとく週末クロスカントリー飛行に行って来た。今回はCajon Passという谷を抜けて、Los Angelesの北東に広がる砂漠地帯まで足を伸ばすことにした。最初の目的地はApple Valley Airport (APV)。
この日の機体は2002年式のセスナ172SPで、KLN94 GPS付き、カラーモニターにはTIS (Traffic Information System)が付いている。小型機のAvionicsも進化しなものだと思う。トラフィックの多いロサンゼルス周辺の空域を飛ぶには優れもので、安全性も高まる。近くに飛行機が迫ってくると大型機に搭載されるTCASのような電子音で "Traffic, Traffic"と知らせてくれる。自分の周囲7-8マイルくらいのトラフィックの高度と進路が見えているのは非常に安心感がある。実際にこの日もCorona Airport (AJO)上空5500ftくらいで巡航していると、200ktくらいで同じような高度を航行するLearjetと進路が交叉しSocal ApproachからもTraffic Advisoryを貰ったが、こちらも自機のTISのモニターを見ていたおかげで、交叉1分以上前から相手(Learjet)の存在を認識できていた。
忙しい空域を抜け、7500ftの高度でCajon Passを越えた。その後は何もない砂漠の景色が続く。GPSに従い進路を取り飛行を続けると、すぐにApple Valley Airportが見えてきた。California Airport Guideによれば、通常Apple ValleyはRwy36を使うことが多いとのことなので、とりあえず通常通りのRwy36 Right Downwind Entryをしてみることにした。日差しが強くて凄い照り返しの為、Windsockが見えない。ガタガタゆれながら降下開始、そしてBaseに来て少し高度が下がり揺れが減ったところでとんでもないTail windであることに気付いた。他のトラフィックがないことを確認し、すぐにゴーアラウンド、TPA+500ftくらいに上昇してRwy上を飛んだ。180度ターンをしてRwy18のファイナルに入る。ここでGPSのグランドスピードとエアスピードを比べると、なんと25kt以上の差。飛行機がなかなか前に進まない感じ。ファイナルではスロットルを入れて回転数を2000rpmくらいに保っていないとグライドパスを維持できない。でも、結果的に凄い短い距離で着陸できた。
パーキングまでタクシーし、左座席のドアを開けようとするが超重くてなかなか開かない。風に直角に駐機しているせいで、セスナ172の平坦な形状のドアにまともに風があたっている。さすが砂漠の空港、風の影響をもろに受ける。 空港施設は充実していた。エアコンも利いていて、水もタダだし、インターネット完備のパイロット控え室もある。この日は閉まっていたが、小さなカフェもあり、ちょっとした砂漠のオアシスのようだった。 長居して楽しいような場所ではないかもしれないが、一歩ロサンゼルスの外に出るとこれだけの広大な砂漠が広がっているのかということを肌を持って感じることができる。Apple Valleyにはまた来たいと思う。
Apple Valley Airportに着陸する様子: http://www.youtube.com/watch?v=HwTt4_YztGI
この日の機体は2002年式のセスナ172SPで、KLN94 GPS付き、カラーモニターにはTIS (Traffic Information System)が付いている。小型機のAvionicsも進化しなものだと思う。トラフィックの多いロサンゼルス周辺の空域を飛ぶには優れもので、安全性も高まる。近くに飛行機が迫ってくると大型機に搭載されるTCASのような電子音で "Traffic, Traffic"と知らせてくれる。自分の周囲7-8マイルくらいのトラフィックの高度と進路が見えているのは非常に安心感がある。実際にこの日もCorona Airport (AJO)上空5500ftくらいで巡航していると、200ktくらいで同じような高度を航行するLearjetと進路が交叉しSocal ApproachからもTraffic Advisoryを貰ったが、こちらも自機のTISのモニターを見ていたおかげで、交叉1分以上前から相手(Learjet)の存在を認識できていた。
忙しい空域を抜け、7500ftの高度でCajon Passを越えた。その後は何もない砂漠の景色が続く。GPSに従い進路を取り飛行を続けると、すぐにApple Valley Airportが見えてきた。California Airport Guideによれば、通常Apple ValleyはRwy36を使うことが多いとのことなので、とりあえず通常通りのRwy36 Right Downwind Entryをしてみることにした。日差しが強くて凄い照り返しの為、Windsockが見えない。ガタガタゆれながら降下開始、そしてBaseに来て少し高度が下がり揺れが減ったところでとんでもないTail windであることに気付いた。他のトラフィックがないことを確認し、すぐにゴーアラウンド、TPA+500ftくらいに上昇してRwy上を飛んだ。180度ターンをしてRwy18のファイナルに入る。ここでGPSのグランドスピードとエアスピードを比べると、なんと25kt以上の差。飛行機がなかなか前に進まない感じ。ファイナルではスロットルを入れて回転数を2000rpmくらいに保っていないとグライドパスを維持できない。でも、結果的に凄い短い距離で着陸できた。
パーキングまでタクシーし、左座席のドアを開けようとするが超重くてなかなか開かない。風に直角に駐機しているせいで、セスナ172の平坦な形状のドアにまともに風があたっている。さすが砂漠の空港、風の影響をもろに受ける。 空港施設は充実していた。エアコンも利いていて、水もタダだし、インターネット完備のパイロット控え室もある。この日は閉まっていたが、小さなカフェもあり、ちょっとした砂漠のオアシスのようだった。 長居して楽しいような場所ではないかもしれないが、一歩ロサンゼルスの外に出るとこれだけの広大な砂漠が広がっているのかということを肌を持って感じることができる。Apple Valleyにはまた来たいと思う。
Apple Valley Airportに着陸する様子: http://www.youtube.com/watch?v=HwTt4_YztGI