LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:コヨーテが歩く砂漠の滑走路に横風着陸を決行した

2007-06-30 | Flight Log (機長)
砂漠へと足を延ばした先週末のクロスカントリーフライト。Apple Valley Airport (APV)で暫し休憩を取った後、強い向かい風の中を Rwy18から離陸、headingを右にとり、隣の空港Southern California Logistics / Victorville Airport (VCV)を目指すことにした。15000ftと9000ftの滑走路がある大きな空港ゆえ、すぐに発見することができた。Rwyは17/35(15000ft)と3/21(9000ft)の二つ。この日の風は270at15-17でGust25くらいだったと思う。VCV管制塔を呼ぶと、Rwy21にベースから入れとのこと。ファイナルでは強烈な右からのクロスウィンドでクラビングしながら降下、ショートファイナルからウイングローに変更した。この時点で左ラダーを目一杯踏んでいた。強烈なクロスウィンドなのでラウンドアウトなど長めにとることができず、すぐに接地してしまった。本当は右メインギアから接地させるべきだった。接地してからも右ギアが浮くくらいの風で、ラダーとエルロンで修正しながら頑張った。ここで、滑走路上を歩く犬を発見したが、実は後になって映像を見返すとコヨーテだった。滑走路上をコヨーテが歩いているとは、いかにもVictorvilleらしい。

Taxiway B to Cと伝いTransient parkingへ。ここには飛行機の墓場で、沢山の大型旅客機が停まっていた。この日の相棒セスナ172SPを駐機し、砂漠に保管された機体や部品取りになってしまっている機体などを眺めていた。私はモノや機械などを擬人化してまで愛するような者ではないが、砂漠に放置された大型旅客機を眺めていると、なんだか哀愁のようなものが漂っているのを感じた。

Victorville Airportの横風着陸の動画:
http://www.youtube.com/watch?v=i1SszD_CLB8





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2 コメント

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寂しいですね... (Fuchieh)
2007-06-30 14:50:47
本当にあんなに悪い風の中でよく着陸したと思いますよ。
滑走路を普通に歩いてるコヨーテはとてもありえなかったですが、滑走路が広くて長いし、あまり飛行機が来ないので、支障を与えそうにないですね。

よく保管せずに砂漠に放置される旅客機を見ると本当に寂しい気持ちになりますね。どのぐらい僕たちのために飛んできたのに、今この状態とは...
今度ぜひMojaveへA○AのB747を見に飛んでいきましょうね!気温が高いし、また調子いいC172SPに乗れたら、いいですね。
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Unknown (C2)
2007-07-01 00:43:17
飛行可能な高価な機体達が市場価値を失い砂漠に眠る姿をみると、市場経済というものは多くの無駄を伴うんだなということを感じます。飛行機達も悲しそうにみえますね。

次回はモハベに出撃しましょう。
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