LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:軽くアプローチ練習

2010-12-07 | Flight Log (機長)
先日ログブックを見てアプローチの数が足りないことに気付いた。飛行機仲間のKobaさんのアプローチ練習のSafety Pilotで同乗したりしているので、自分の中ではアプローチは十分に打っている錯覚に陥っていた。しかし、最後に自分自身の操縦でIMCを飛んだのは2ヶ月前、ビーチクラフトダッチェスでトーランス空港のILSを打った時だ。Simulated Hoodでのアプローチ練習は行ってきていないので、これではIFR Currentでは無くなってしまう。トーランス空港ベースで飛んでいる時にはILSアプローチに頼って低めの雲でもガンガンIFRで飛んでいたが、サンタモニカ空港ベースになり、VOR / GPA-Aアプローチでは低い雲の中を飛ばないことが多くなった。それと最近のグラマンのエンジン不調。二つの理由が重なり、IFRの回数が減ってしまった。アプローチはIMCで打つ、Hoodは使わない、そんなポリシーではIFR Currencyを維持できない。ここは柔軟なポリシーを設定し、VMCでのアプローチ練習をすることにした。

いつものようにサンタモニカ空港に到着、愛機グラマンのプリフライトを行い、GPSを左席に戻した。流石にアプローチ練習は右席からだと辛い。目の前に計器がないと厳しい。考えてみれば、久々の左席からのフライトだ。さすがに左席、1ヶ月ぶりだがこちらの方がしっくり来る。

ランナップの後、Rwy21から離陸、Right 270 departureでSpecial Flight Rule 3500ftを目指す。そしてロサンゼルス国際空港を越え、トーランス空港の上空3500ftでSocal Approach 127.2を呼ぶ。最初のアプローチはフラトン空港のVOR-Aと決めていた。引き続きトーランス空港ILS、サンタモニカ空港 VOR/GPS-Aという予定。すぐにSquawk 025xをもらい、3500ftで順行。Headingは100、ほぼ東向きの単純で暇な飛行が続く。やっと指示が来たかと思うと3000ftまでの降下、極めて仕事量の少ないアプローチだ。そして再び管制官より指示が来たが、heading 360, intercept final approach course, cleared for practice approach,,,,。Squawk codeをもらってから3回の指示でアプローチ開始までこぎ着けた。なんと単純なフライトだ。Seal Beach VORの上空に来て、フラトン管制塔を呼ぶ。このままMissed approachを打っても面白くないので、今回はそのまま着陸することにした。BWALT Radar FixからCircle to land、Rwy6となった。着陸はフルフラップ、70ktくらいで進入。1ヶ月以上ぶり、飛行時間にして15ー20時間ぶりの左席での着陸だった。当然ながら問題なく着陸、駐機スポットへタクシーしていった。


駐機スポットで機体をタイダウン。最初に行ったのがエルロントリムタブの調整だ。右席で飛ばすようにトリム調整していたが、これが左席での飛行には不向き。ただの勘で”これで真っすぐ飛ぶ”と思う位置に左右エルロントリムタブの角度を設定した。しばらく休憩し、つぎの目的地に向って飛ぶことにした。本来はトーランス空港でのアプローチを打ってから帰還の予定だったが、やはりVMCの中をアプローチというのは興奮度が足りず、何とも本気モードになれない。ここはあっさり帰還することにした。

フラトン空港のRwy6から離陸、Left crosswind departureで高度を上げ、3500ftで北上開始。フラトン空港の北、エルモンテ空港の南東、ブラケット空港の南西、このあたりの地域は練習機も含めたトラフィックが多い。ロサンゼルス国際空港へのアプローチコースの下側に広がる狭い空域にトラフィックが集中する上に、Practice Areaが設定されているからだ。ランディングライトを点灯させたまま、北上を続けた。エルモンテ空港の近くまで来て進路を西へ取る。そして高度を4500ftまで上げ、Socal Approach 125.5を呼ぶ。この高度でこの機体のラジオだと受信が困難かなと思ったが、なんとか交信できそうだった。さっそくサンタモニカ空港 VOR/GPS-Aアプローチのクリアランスを取った。すぐにSquawk 020Xをもらい、4500ftを維持してフライト。自分の中ではFull Approachを打つつもりで、DARTZ Intersection(SMO VORから12.8マイルの地点)に向って飛んだ。GPSでIntersectionを設定、VORでもSMO212を設定しておいた。準備万端、全部やれることをやってしまったので、機内では暇そのもの。そうこうしていると、Socal Approach 135.05へハンドオフとなった。この周波数は125.5の空域よりも低高度で交信が取り易いので、ちょっと安心した。しばらくして、DARTZ(SMO032 DME12.8)ではなくBEVEY Intersection(SMO032 DME6.7)まで3マイルの地点でFinal approach courseをインターセプトすることになった。短めのアプローチになるし、ステップダウンは2回だけ、つまらない。すぐにサンタモニカ空港管制塔へハンドオフされた。すると、welcome back, cleared to landとのこと。VFR機の扱い、いきなりの着陸許可、これではアプローチ練習の気力も失せる。そのまま漫然と降下していき、Rwy21に普通に着陸となった。

とりあえず1日2回のアプローチをログできたのでよかった。









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