第一話からの続きとなるが、ついにSeneca II を見に駐機中のコンプトン空港まで向かうことにした。私は愛機ヒヨコことGrumman AA1で向かうことに。他の皆はBeechcraft Duchessでコンプトンに向かった。ところが、ここで問題発生。トーランス空港 Rwy11Lから離陸許可を取ろうとしたが、無線が聞こえない。ATISは聞こえるが、Towerの言っていることが聞こえない。トランシーバーで連絡を取ったが、雑音が多すぎ。とりあえず雑音の多いトランシーバーで連絡を取ってRwy11LのHold Short LineからRun Up Areaまで戻る許可を得た。なんとかグランドコントロールと南側の管制塔周波数(待機用)124.0でRadio Checkを繰り返し、無線が復活したことを確認。後付けIntercomの接触不良が原因だったようだ。ラジオ1個だとこういう時に不安になる。
予定より10分以上遅れてコンプトン空港に向かった。Left Crosswindでトーランス空港を離陸、そして1500ftまで上昇し、すぐにコンプトン空港 Rwy25L Left Downwindに45 entry、無事に着陸となった。先陣のBeechcraft Duchessnの横にヒヨコを駐機した。
ついに念願のSeneca IIを確認。想像していた以上にしっかりした機体。内装はグレーで、汚れが少ない。比較的汚れが目立つのはコクピットの座席で、この機体が主にパイロット一人か二人で飛ばされてきたことが想像できる。あまり乗客を乗せてフライトした事はないようで、4席ある後部席クラブシートも上々の程度。コクピットと一通りのスイッチ類を確認した。分らないものもあるが、90%は把握できたと思う。コクピットの第一印象は凄く良いの一言。Garmin 430も驕られており、VORも2個搭載、1個はGlide Slope付き。
PA-34-200Tなので、エンジンはコンチネンタル360のターボ付き。飛び立つ事はしなかったが、エンジンを始動させてみた。コンチネンタルのエンジンだなと一発で分る音と振動感。
あと、ノーズ部の荷物入れも確認してみた。前のオーナーの話しだと、ここにゴルフバッグを複数個搭載できるらしい。この機体だと、4人乗りでゴルフバック4個に各自大きな旅行鞄を持ち、High Density Altitudeの空港だって難無く離陸できるだろう。前のオーナーは良くBig BearやMammoth Yosemiteなどに遊びに行っていたとのこと。
この時点で、私はこのSeneca II に保険がかかっていたが、この日は時間もないので早々に帰途につくことに。ちょっと軽く飛ばしてみようという機体じゃない。飛ばす時にはじっくり味わって飛ばしたい。
後ろ髪を引かれるようだったが、愛機ヒヨコに飛び乗り、コンプトン空港Rwy25Lから離陸した。Goodyear Fieldの上空で左旋回上昇、3500ftくらいに来た所でSMO VOR 312 Radialをインターセプトすべく西に飛行しながら上昇。4500ftでLAX上空を越え、かなり急降下気味にサンタモニカ空港Rwy21のLEFT traffic!!に入った。着陸は無難に決まり、この日の飛行機遊びは終了。
それにしても、Senecaを飛ばすのが楽しみで仕方ない。
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自分が機長として左座席からターボ機を飛ばすのはこのセネカが初めての経験になります。まだアップしていませんが、実は昨日このセネカを飛ばしてきました。凄く楽しかったです。
アメリカでの多発訓練はセネカで(ノンターボ)、初めての双発機だったのでとても印象強く記憶に残っています。