LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ: Why We Love to Fly

2010-05-19 | Flight Log (機長)
前回、前々回の日記からの続きになるが、この日は飛行機漬けの一日だった。とりあえず愛機グラマンを駆ってIFR Local Flightを2本ほど飛び(サンタモニカ空港ートーランス空港ーフラトン空港)、雲の高さが上がった所でVFR Local Flightが1本(フラトン空港ートーランス空港)。程よい満足度を感じる合計2.2時間のフライト。

そして、トーランス空港で待ち合わせ、Kobaさんのセスナ150に乗って2.7時間のVFR Cross Country Flight(トーランス空港ーアップルバレー空港ートーランス空港)をこなして帰還した。

セスナ150のエンジンを止め、機体から下り、Kobaさんに


”お疲れ様でした!”


と挨拶する私。ここで機体のタイダウンを手伝おうと思っていたら、


”また1本、軽く息抜きフライトしてきます!”


とKobaさん。2.7時間、Turbulenceに巻かれながら十分空を満喫したはず。でも、まだまだ飛び足りないというのは良い意味で完全に空中毒だ。

さっそく私もグラマンに乗り込み、Kobaさんはそのままセスナ150に乗り、トーランス空港Rwy29Rにタクシーしていった。トーランス空港の管制塔では、この2機は訓練機で色々なパイロットが使い回ししていると思っていたかもしれない。まさか同じパイロットが1日何度も何度も飛んでいるとは考えないだろう。

そして夕暮れ時の空に向って2機で離陸していった。セスナ150が先、こちらが後を追いかける感じになった。私はサンタモニカ空港に帰還するので、Special Flight Rule 4500ftに上昇するべくVy Climbを維持した。Kobaさんが駆るセスナ150の方は敢えて低めの高度、1500ftくらいを飛んでいるようで、海岸線に沿って海上をゆっくりと飛んでいた。私も海岸線に沿って飛び、パロスバーデスの丘を反時計回りで旋回、徐々に高度を上げた。下を見ると、Kobaさんも上昇しながらパロスバーデスの方に向ってきていた。Airspaceやコース取りなどを考えず、ただ空に浮かんでいることを楽しんでいる感じが伝わってきた。

こちらはそのまま高度を上げ、4500ftでレベルオフした。敢えて2350rpmくらいの低出力とし、のんびりと北へ向って飛行した。リラックスできる時間だ。ロサンゼルス国際空港を越え、マリーナデルレイの上空に来て、降下を開始する前にサンタモニカ空港管制塔を早めに呼ぶ。2500ft LAX Mini Route、3500ft Special Flight Rule South-East Boundの機体と降下中の進路が交差する為、サンタモニカ空港のレーダー監視下にできるだけ早く入る方が賢明だ。サンタモニカ空港の管制塔とTwo-way Radio Communicationを確立したら、あとは思い切ってラダーを蹴ってスリップで降下、2000fpm以上の降下率で3100ft高度を下げ、トラフィックパターン1400ftに入る。すぐにCleared to Landとなり、Rwy21にはShort Final気味に着陸することになった。

この日私がログブックに記載した飛行時間は5.4時間、Kobaさんは3時半くらいだろうか。これだけ飛ぶと、程よい満足感がある。空を自由に飛び回れるというのは何と素晴らしいことかと思う。










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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
飛行時間 (pon)
2010-05-19 11:19:07
いつも楽しく拝見させていただいています。

毎日の様にフライト。うらやましいです。
所で、プロ並に乗られていると、飛行時間も4ケタ台なのでは。ついでに教えていただくと有難いです。

当方は、まだ3ケタに至らず、このままでは、身体検査の壁に遮られそうです。
(東北の田舎におり、飛行クラブは大利根、二日掛りで、1~2時間のフライト。はじめは、月1の予定が、年に3~4回と減少し、技量の維持さえおぼつかない状態です。)
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Unknown (C2)
2010-05-20 02:28:41
>ponさん
コメントありがとうございます。あまり飛行時間稼ぎにはこだわりがないですが、今年中に全て自家用フライトで4桁になると思います。いま自分がおかれている環境は本当に幸運だと思います。自宅から自分の機体の駐機スポットまで車で15分、職場からも15分、非常に便利なので、ついつい飛ぶ頻度が増えてしまいます。
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TECがやっと (うえだ)
2010-05-23 20:59:27
C2さん、まいど。 お久しぶりです。

このBlogを知った、Tower Enrouteのページがやっと完成しました。 まあ、TECはSOCAL以外では、主流じゃないので情報集めに苦労しましたが、やっと説明ページが出来ました。 情報不足な事もあり、完成度がイマイチですけど、やっと公開。 GWに終了させようと頑張ってましたが、意外と大変で3週間もかかってしまいました。

Preferential RouteやATCT,LOAとか色んな事が出てきて、また悩んだりと大変でしたけど。まあ切が無いので、ここで打ち切りにしました。

また宜しくお願いしますね。

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そうそう、前の記事でLAXの上にMountain Waveって記事がありましたよね。 あの日は、地上では北東の風でしたよね。 Coriolis Forceを考えると風が北風で、LAXの上に軽いMountain Waveが発生したと考えるのが自然かも知れませんね。

C2さんの判断力に拍手。 もうじき4桁の事はありますね。 (4桁と言う事で、CFIも取られたらどうですか? 本職にしなくても、Private以上の人だけを遊びで教える教官も良いかも。)
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アメリカならでは (taka)
2010-05-25 20:11:18
とても羨ましい環境ですよね。日本のサンデードライバー(車)と比べてもダントツ空を飛んでいるような。とても羨ましいです。事故にはくれぐれも気をつけてください!Good day~~!
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Unknown (C2)
2010-05-30 08:48:50
>うえださん
TECのページ完成との事、早速CFI Japanに行ってみます。どの教科書にも全貌が明記されていないので、色々と情報を集めたかなりの大作になったのではないでしょうか。これから覗きにいってきます。

>takaさん
確かに日本のサンデードライバーの感覚で、週末飛びまくっています。実は5月後半の2週間近く日本に戻ってますが、流石に2週間も飛ばないと変な感じがしてきます。
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