LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:黄昏飛行

2010-05-31 | Flight Log (機長)
この日は夕方から時間があったので、サンタモニカ空港に向かって軽くフライトに出ることに。18時過ぎからのフライトとなったが、夏時間なのでまだまだ明るい。エンジン始動、クランクが弱い。バッテリーが弱っているようで、これは5月の滞空検査の時に交換予定。ランナップまでタクシーしたが、相変わらず効きが悪い右ブレーキ。煽るように何回もポンピングすることで効きが増すようだが、キャスター式のノーズギアのこの機体には辛い。これも滞空検査時に整備しないといけない。

ランナップを終え、Rwy21から離陸、Right turn at shore line。この日の海にはヨットが多く、マリーナデルレイからヨットが列を成して出入りしている。これは何かの催しなのかな?とも思った。なかなか壮大な景色だった。ここからSpecial Flight Ruleでロサンゼルス国際空港の上空を越え、そのまま海岸線を飛行、トーランス空港 Class Dの西の境界沿いを飛び、海上に広がるLAX Class Bの境界近くを飛んだ。あまりこういう飛び方はしないので、ちょっと新鮮な気分だった。そしてパロスバーデスに向かって降下、1000ftくらいで海岸線を飛行した。しばらく海岸線を飛びながら上昇し、パロスバーデス山頂の気象レーダーの横を通過、ここでトーランス空港の管制塔を呼んだ。

この時はいつもの”発音のはっきりしない女性管制官”が職務執行中。最近トーランスのラジオの音質が悪い上、このダラダラしゃべりで気怠い感じが伝わってくる管制官。最初は何を言っているのかわからず、”Torrance tower Gurmman xxx in bound!”と叫んだ。そうすると、”Enter left base, runway 29 LEFT cleared to land, how do you hear?”と比較的鮮明な音声。これにRead backで答え、なおかつ”Loud and clear”と返答。友人同士の電話での会話じゃないのだから、最初からこれくらい鮮明な声で話して欲しいものだ。そのままLeft baseに入り、Rwy29Lに着陸した。この着陸が気持ち良く、頭も冴えて気分も乗っていたせいか、滑走路の微妙なうねりすら感じることができ、そのうねりに合わせてラウンドアウトの高さを上下させて調節することすらできた。

そのまま管制塔周波数でFuel pitまでのクリアランスをもらった。タクシーして機体を駐機。機体を降りてしばらく空港でウロウロしていた。友人知人と立ち話などした。再び機体に戻ってエンジン始動、Rwy29Rにタクシー、西に向けて機体を駐機、ランナップ開始。ここからの夕陽が綺麗だった。そのままStraight outで夕空に向かって離陸した。あまり高度を上げず、海岸線をのんびり飛行することにした。途中パロスバーデスの先端で同じ高度の機体とすれ違い、かなりのニアミスとなった。トーランス空港からFrequency Changeする時には何もAlertがなかったので、益々例の管制官への信頼を失う事に。

少し気温が下がってきたが、ちょうとパロスバーデスの南の斜面にupslope fogのようなものが見えた。なかなか幻想的。そのままのんびり飛行し、3000ftくらいで北へ進路を変更。トーランす空港のClass Dの上を越え、コンプトン空港を目指した。Goodyear Fieldから降下、1500ftくらいでStaple centerを越え、1100ftくらいでtraffic patternに入った。ここでヘリが一機Mid fieldを700ftで横切っていた。お互いCTAFで話し、こちらはRwy25Lに着陸した。ヘリはA350だと思うが、ジェットヘリだったのは確か。2機の軌跡としては進路が交差したが、高度差は4ー500ftあったと思う。

そのままタクシーバック、Rwy25Rを横切って北側のタクシーウェイを使用。着陸時はショートファイナル気味でかなりスロットルを絞ったので、一応ランナップしてマグチェックした。コンプトン空港離陸からは完全にナイトフライト。Rwy25Rから離陸、Left downwind departureでロングビーチ空港 class Dに向かって飛び、そこから北へ進路を変更、エルモンテ空港とロサンゼルスダウンタウンの中間を目指して1600ftでフライトした。いつもと違ったのはDowntownの南側からアプローチしたこと。ダウンタウンの夜景は最高に綺麗だった。サンタモニカ空港の管制塔にコンタクトすると、”follow Fwy10, Rwy21”とのことだった。

そのままFwy10を追うと、途中でVOR-A Approachで入ってくる1機の機体、しかもBEVEYを通過中。どうやらBeechcraft King Airのようで、こちらと滑走路到達時間が同じになりそうだ。とりあえずそのまま飛んでくれと管制塔から指示があった。ただ、これは減速しないと無理だなと思い、少しずつ減速していった。管制塔からはKing Airに続いての着陸となると言われた。十分に減速して少し高度を上げて距離をとったが、結局左旋回360を指示された。そして360をしているとKing Airが目に入るはずだと管制塔。夜なのでKing AirだがSenecaだかJetだかC172だか分らないが、こちらが左360をしていると、1マイルくらい北をKing Air(と思われる機体)がショートファイナルを飛んでいくのが見えた。

すぐにこちらもcleared to landとなり、少し速めの速度で着陸。これが1ftくらい高さ感覚が狂うトボけたNight landingになった。どうして高さ感覚が甘いのかな?と悲しくなる。Rwy21から駐機スポットまでタクシー、着陸の不甲斐なさも忘れる気持ち良い瞬間だ。1.9時間のフライト、そのうちナイトは0.7時間だった。



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2 コメント

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Unknown (koba)
2010-05-31 09:59:43
気持ち良さそうなフライトですね。 NIGHT FLIGHTはあまり飛ばないのですが、今度僕もLAダウンタウン夜景フライトに行ってみたいと思います。

まだ日本ですよね。 お帰りをお待ちしています。
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Unknown (C2)
2010-05-31 15:57:45
>kobaさん
日本帰国中です。メモリアルデーにロスに戻る予定で、その足でTOAに機体を取りにいこうと思ってます。

ところで、GNATに乗ったようですね?! 感想をきかせて下さい。
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