
トーランス空港(Torrance Airport / TOA)を散策していると、まるで紅の豚、ポルコロッソの愛機サボイアのような機体に遭遇した。VOLMER VJ-22という水上機で、1968年生の機体。エンジンはLycoming290を主翼の上に搭載、いわゆる”Push式”にエンジンが配置してあり、プロペラはエンジンの後ろ側にくる。何故プロペラがエンジン後ろに来るのかということについては、PUSH式の方が効率が良いのと、PULL式でプロペラがエンジン前にあると乗員が危険というのが理由らしい(オーナー談)。
このオーナーは普段Gulfstream550を飛ばすパイロットで、世界中を飛び回る仕事をしている。休日はこうやって水上機で低速飛行を楽しんでいるらしい。この機体は共同所有をしているらしく、もう一人のオーナーは私がSingle-engine IFRとMulti-engien / IFRの訓練を受けたCFIのR氏だった。知り合いの知り合いということで話しが弾み、すっかり飛行機友達になった。
機体を確認させてもらったが、まさに空飛ぶ船という感じだ。マホガ二ーを使った木製の船にグラスファイバーで表面を補強した胴体(船体)に、木製フレームを持つファブリック製の翼が付く。機体後部を操縦席からのぞき込むと、整然と配置された木製フレームは美しい!とさえ思う。最高速度は80mphくらいらしいが、海面や湖面すれすれを飛ぶと速度感があって気持ちよいらしい。あと、屋根を外してコンバーチブルで飛べるらしく、爽快感がたまらないとのこと。
オーナーとその奥さんとしばらく立ち話をし、機体を係留した後に彼らの車が駐車してあるところまで私の車に乗せていってあげた。気持ちのよい夫婦で、携帯番号を交換し、お互いがお互いの飛行機に招待することで意見が一致。近いうちにこの不思議な機体に乗せてもらおうと思う。
自分がこの機体のオーナーなら、間違いなく真っ赤に縫ってポルコロッソ気分に浸ることだろう。
こういう機体が平気でランプをウロウロしているから、アメリカのGeneral Aviationの奥深さは計り知れない。
P51やらStearmanやらがゴロゴロしているこの南カリフォルニアでも、この機体は目立ちます。私も是非乗ってみたいので、できるだけオーナーにプッシュをかけているところです。