LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:久々のカリフォルニアの空

2008-09-20 | Flight Log (機長)
仕事の都合で日出ずる国日本に一時帰国していた。今まで一時帰国中は飛行機遊びはお預けとなっていたが、今回は少し違った。日本でも先輩の飛行機に乗せてもらったりして、General Aviationを楽しむことができたからだ。ただ、勝手知ったるロサンゼルスの空を自由気ままに飛ぶのと、初めて飛ぶ日本の空では楽しみ方や趣向が違う。

成田から10時間のフライト(乗客として)でロサンゼルスに戻って早々、もう一つの我が家のようなトーランス空港(Torrance Airport / TOA)に向かった。Mooneyが駐機してあるスポットに着くと、たった3週間弱の期間で機体がすごく汚れているのに驚いた。この3週間、パートナーであるJeffは全くMooneyを飛ばしていなかったようだ。軽く機体を拭き掃除し、ウインドシールドも専用クリーナーで念入りに掃除。そして時間をかけてプリフライトを行い、久々のエンジン始動となった。比較的短いクランクでエンジンが指導し、聞き慣れた騒音が機内に響く。この雰囲気だけで最高にリラックスできる。

この時のトーランス空港は800feet Brokenというコンディションだったので、IFRじゃないと離陸できない。ロングフライトをする気力もないので、飛び慣れたFullerton Airport (FUL)までのTower Enroute Clearance(TEC)をリクエストすることにした。TOA-FULのTECは必要な周波数からルートまで全部記憶してしまっているお馴染みのルートだが、もちろん最新のチャートは手元においてある。そしてクリアランスを取得、ランナップを終え、すぐに離陸許可が下りた。TOA Rwy29Rから雲の中をめがけて離陸、すぐに雲の中に突入となった。1ヶ月ぶりの雲の中のフライトは多少緊張するが、”心地よい緊張”であって、決して怖いとか避けて通りたいというものではない。そしてすぐに雲の上に出ると、そこには一面に広がる雲海が広がっていた。これが最高の瞬間。

Socal ApproachからすぐにLeft Turnを指示され、TOAの上空を再度通過するような形でSeal Beach VORを目指す。そして途中で右にコースを変更され、Procedure TurnなしのFUL VOR-A Approachが打てるようなコース取りとなる。4000feetから2600ftまで降下し、VOR-AのFinal Approach Courseに向かう。粛々とApproachをこなし、難なくFUL AirportをInsight、Full Stop Landingをリクエストし、Circle to SouthでRwy24にLandingとなった。Transient Parkingに機体を係留し、なんとも言えない心地よさを感じた。やはりカリフォルニアの空を飛ぶのは自分にとって一番リラックスできる遊びのようだ。

30分ほど休憩していると、気温が上がったのか、どんどん雲が晴れてきていた。VFRで離陸し、コロナ空港(Corona Airport / AJO)に向かうことにした。FULからAJOはエンルートが10分ちょっとで到着してしまう。かなり揺れたが問題なく着陸、そしてお目当ての格安燃料を入れた。この日も多くの機体がAJOの格安燃料を求めて給油しにきていた。

燃料も満タン、AJOを離陸してTOAを目指し帰途につく。雲が点々とするなか、VFRでのんびりと飛んでいると、なんとも言えない心地よさ。パワーを絞り、空に浮かんでいる事を自体を楽しんだ。すぐにTOA Towerにハンドオフされ、Rwy29RにStraight Inで着陸となった。

Hobbs Timeにしてせいぜい1.7時間の短いフライトだったが、”カリフォルニアに帰ってきた”と肌で感じることができるフライトだった。






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