LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:LAX Trafficが少ないからこそ出来る飛び方。

2020-05-06 | Flight Log (機長)

ロサンゼルス国際空港 LAXの旅客機乗り入れ数が激減している。そんな時にしか出来ない飛び方をしてみようと思った。サンタモニカ空港からずっと半時計周りに、フラトン空港、エルモンテ空港とTEC IFRで巡る飛び方。サンタモニカ空港からの離陸は、LAX Rwy24からの離陸機とのスペーシングの為、リリースに何十分もかかることがある。今はその心配もない。そして、エルモンテ空港Rwy19からの離陸は、北西から入ってきたLAXに着陸する機体のベースターンと進路が交差することから、VFRならRwy19でもIFRならRwy01 Departureへと変更される。これも今なら心配ない。

ということで、サンタモニカ空港に到着、プリフライインスペクションを行い、エンジン始動、B5 Run Upにタクシーをリクエスト。それからTEC IFR clearance to KFULもお願いした。B5でクリアランスをもらうことになったが、Papa4は知っているか?と管制官。I do not know, but I can look it up on internetというと、No worry, I can read it.と管制官:

Cleared to Fullerton Airport (KFUL); after departure fly runway heading, upon LAX315 turn right heading 250, radar vector to SMO, SMO outbound 125, V64, SLI, Direct; 3000ft expect 4000ft 5min after departure; departure frequency 124.3; Squawk 464X

B5 Run-upでchange to Tower Frequencyと言われ、2-3分の待ち時間でリリース。離陸してLAX312くらいで右ターン開始、ちょっと遅れ気味だった。気温21度とのことだが、体感はもっと高かった。CHTも高く、クルーズクライムを強いられる。Socal Departureにコンタクトすると、最初から4000ftの指示。その後、なかなかRadar vector back to SMOとはならず、海上を延々と飛ぶことに。何度も書いているが、シングルエンジンの海上飛行は嫌だ。しばらくしてback to SMO。そして、SMO VORに到達し、SMO125 outboundをトラック開始。するとすぐにHeading 150との指示が来た。さらにHeading 130となり、V64 LIMBO-SLIのレグをインターセプトすべくGarmin530Wのフライトプランを変更。そしてFullerton VOR-A Approachも入力。しかし、V64も飛ばず、Heading 100でロングビーチ海上を飛ぶ。南下している時はTAS168kt, GS177ktだった。東向き飛行で170ktくらい。この速度だと一瞬でアプローチに突入。VOR-A Approachをstanbyからactivateに切り替え、heading050でファイナルアプローチコースをインターセプトすることに。Nav1でオートパイロット、Nav2 VORで整合性を確認する飛び方。ここでやっと降下指示。まっすぐ降りていくだけだが、速度処理が問題。SLI VORの上空を越えた時、まだ160kt台は出ていた。Fullerton TowerにはHow do you terminate this approach?ときかれた。着陸するような速度じゃないからだろう。Full stop landing Rwy24と返答し、少しピッチアップして145kt以下まで一気に減速、そしげギアダウンしてダウンウィンドを目指す。Circle South, Rwy24 cleared to land No3とのこと。結構混んでいた。そして、Slow down!とのお叱りを受けてしまった。さらに減速、100ktでダウンウィンドを飛び、スペーシングを気にしながらの飛行。Call my baseとお願いしようとしたが、向こうがturn your baseと言ってくれた。あとは普通に着陸。

Transient parkingに停めて空港外へ出るみる。General Aviation Centerは建物も含めて完全閉鎖。仕事を済ませ、所用の電話など済ませ、しばし休憩して機体に戻った。次の目的地はEl Monte Airport。グランドコントロールを呼び、TEC to KEMTをリクエスト。ランナップでもらったクリアランスは:

Cleared to El Monte Airport; after departure turn left heading 120, radar vector to SLI, V8, POXKU, V363, POM, Direct; 2000ft expect 5000ft 10min after departure; departure frequency 125.35; Squawk 466X

離陸しようとしたら、ICON A5が降りてきた。きれいな機体だ。その後すぐにリリース、Rwy24から離陸。Socal Departureいinitial contactで5000ftの指示。そしてheading 040 radar vector to POMとのこと。超ショートカット。さすがトラフィックが少ない。そしてheading010、北上開始してdirect to POMとなる。Socal Approach 125.5は忙しそうで、Practice approachやflight following, IFRトラフィックとの交信でなかなか割り込めない。コロナ騒動でトラフィックが少なくなり、一つの管制圏が大きくし過ぎたようだ。時によっては一人の管制官がたくさんの機体を扱うことになる。ちなみにFlight SchoolはEssential Businessの一つで(何故だか知らないが)、フライトトレーニングの継続は可能。そんな事もあってこの日のSocal Approach 125.5はプラクティスアプローチのリクエストに翻弄されていた。忙しい無線の中、POM VORに到着する前に、EMT VOR-A Approach 開始、レーダーベクターで西寄りのHeadingへ。Garmin G530WにはVOR-A Approachを入力済み。Final approach couseをインターセプトして降下開始、すぐにEMT管制塔にハンドオフ。ここでCircle to East, Rwy19と管制塔。エントリーはLeft baseとなった。いい感じにまっすぐ降り、Rwy19に着陸。この時Gust15ktだったが、そんな事を感じさせない安定した気流だった。

機内でチャートなどを整理し、すぐに最後のレグ、サンタモニカ空港への帰還開始。グランドにコンタクト、TEC to KSMOのクリアランスをもらう。ランナップでもらったクリアランスは:

Cleared to KSMO; San Gabriel Rwy19 obstacle departure, PDZ, V186, DARTS; 3000ft expect 6000ft 10min after departure; Departure frequency 125.5; Squawk 524X

大したことはないのだが、このDepartureが未経験だったもの。KEMT Rwy19 obstacle departreはLAX traffic paternのダウンウィンドからベースレグに向かって真っ直ぐ飛ぶので、なかなかリリースされない。普段ならRwy01 obstacle departureに変更されてしまう。ちなみにRwy19 obstacle departureは;after departure climb heading 191, upon 1500ft turn left 068, intercept PDZ278, PDZという内容。

ランナップを終え、管制塔にコンタクトすると、何と!すぐにリリース、離陸許可。Rwy19から離陸してすぐにSocal departureへコンタクト。ところが、Socal Departure / Approach 125.5は先ほど同様大忙し。1500ftを過ぎてPublished procedure通りに左ターン、そしてまた125.5を呼ぶが返答なし。超忙しそう。ついにinitial altitude 3000ftまで来たが、これ以上はクリアランスがないと上昇できない。ついにPDZ278 radialに乗って東向き飛行開始、3000ftを維持してクリアランス通り飛行。こんなにSocal departureと交信できなかったことはなかった。ここでやっとradar contact, climb 4000ft!!とSocal Departure管制官。さらに、heading 060となり、6000ftの指示。これはショートカットで行けるかと思いきや、延々とheading 060で飛ぶ。かなり北東に飛び、やっと反転、PDZ278 V186をインターセプトすることに。山に近づき過ぎ、山岳気流で揺れが強くなり、2500rpm/full throttleから2400rpmへ出力を下げた。延々と6000ftでV186を飛び続け、そのままDARTSへ。ここまで全く交信なし。というか、忙し過ぎてかまってくれない。なんという管制だ。Heading指示なく、DARTS 6000ft, cleared for approach と管制官。VMCだからってこれはないだろう!って感じだ。Final approah courseに乗り、サンタモニカ管制塔にコンタクトすると、cleared for visual, cleared to landとなる。高度が高いので、そうそうにギアを出して減速。140ktのままファイナルを飛び、Fwy405の手前でピッチアップ減速、フルフラップにした。着陸は良い感じに決まった。

TEC IFR 3本、逆時計回りの1周。管制官とのやりとりやナビゲーションが忙しいく、VMCながら楽しいフライトになった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。