フライトログ：教官以外の自家用パイロットに同乗してもらい計器飛行訓練

自家用パイロットになる為の飛行訓練と違い、計器飛行（IFR）の免許を取得する為の訓練では必ずしも教官同乗が必要というわけではない。IFRの訓練生は原理的にすでにパイロットとして有視界飛行で飛行機を飛ばすことができるので、こちらがフードを被って計器だけ見つめている時に、他の飛行機との衝突を避けるべく外の景色を見ていてくれるセーフティーパイロットがいればいいことになっている。そのセーフティーパイロットには自家用パイロットの資格があればなることができる。この日はヘリと飛行機の自家用パイロットで飛行機は計器飛行証明まで持つFさんにセーフティーパイロットになってもらった。

かなりガタガタ揺れる天候のなか、left standard departureでTorrance Airport (TOA) Runway 11Lを離陸し、そのままSeal Beach VOR (SLI) を目指した。TOA管制塔からfrequency changeになった所ですぐにSocal Approachへコンタクトし、SLI VORの局上ホールディングするのでTraffic advisoryをお願いすると、Squawk 02XXをもらった。この時点でフードをかむり、Fさんにセーフティーパイロットをお願いした。Hold SLI VOR Radial 180と自分で決めた。SLIへのheadingは050くらいだったので、entryはdirectになる。それは即答できるのだが、最初はhold patternが頭のなかに描けない。しばらくブランクがあると感覚が鈍る。 VOR局上を通過する前になんとか頭のなかにホールディングパターンを描くことができ、無事にホールディングを開始した。最初は感覚をつかむだけで、２回目からは本格的に綺麗なホールディングをするように心がけた。４回ほどホールディングしたが、右回りは問題ないと感じた。ただ高度処理があまいのと、スキャニングがあまい。

ところで、この日は左100ft下方で100ft横くらいをセスナ182と思われる機体が通り過ぎて行った。Socalももちろん焦ってアドバイザリーをくれたが、今までで一番近いニアミスだった。気を取り直して左回りのホールディングを開始。これもなんとか合格レベルだと思う。ホールディングは問題なくなった気がするし、あとは感覚を忘れない程度に時折練習していけばいいかなと思う。Socalにfrequency changeをリクエストし、TOAに戻る事になった。残念なこといILSのできないRunway29Lをアサインされてしまった。もう１回Runway 29Rをリクエストしてみようかなと思ったが、かなりタワーも忙しそうなので断念した。クロスウィンドの中、なんともへなちょこランディングを決めてしまった。またクロスィンドの中で何回かランディングの練習をしなければならないと思った。

 それにしても、自家用パイロット同士でフード時間を稼ぐというのは悪くない。これからもこうやって時間を稼いで行きたい。


ホールディングの練習をしている時の機内の様子を撮影した動画
http://www.youtube.com/watch?v=r0UGThOQ8es