
最近元気のない双発機(multi-engine airplane)の市場だが、これには複数の要因があると思う。まずは機体が高価なので古い飛行機の価値が落ちずに売買されており、もともと小さな市場で新品の機体の販売数が非常に少ない。それゆえ、老舗メーカーは新機種を投入せず古いモデルを少しずつ改良して販売しつづけているし、開発費をかけて新機種を投入する新参者も少ない。結果的に双発機の市場自体が停滞していると思う。おまけに最新設計の単発機(Single-engine airplane)は双発機並に速度が出るが、エンジンが1つ少ない分ガソリン消費用が少ないという利点があり、最近のお金持ちはそちらに流れつつある。
Diamond Aircraft社のDA42 Twin Starなどは例外的な新参双発機だが、ジェット燃料で飛ぶディーゼルエンジンにグラスコクピットとコンポジットボディーという組み合わせは、50万ドルという価格設定も相まって市場を席巻しつつある。
そんな中、まったく新しい考え方のイタリア製双発機が出てきそうだ。もともとUltra-light Planeを作っているTECNAMという会社だが、Ultra-lightに使うような小型低出力のRotaxエンジンを2機搭載する低価格の双発機の実機を発表した。各エンジンの出力は100馬力弱なので、機体としての総出力は200馬力に満たない。つまり、最新の280馬力から300馬力の単発機にパフォーマンスにおいてまったく敵わないが、価格もそれらの高級単発機より遥かに抑えたものになっているようだ。その機体の名前はP2006Tというが、TECNAM社らしいデザインの高翼機に仕上がっている。
Ultra-light用のRotaxを使っているということは消費燃料も少ないだろうし、維持費も安いと思う。P2006Tの巡航速度は150ktを予定しているとのことなので、セスナ182のノンターボモデルと同程度のパフォーマンスは期待できるだろう。
信頼性や歴史などの面で評価も変わってくると思うが、P2006Tの価格設定が30万ドル前後になるならば、双発訓練機のスタンダードとなるかもしれない。発売が待ち遠しい。
Diamond Aircraft社のDA42 Twin Starなどは例外的な新参双発機だが、ジェット燃料で飛ぶディーゼルエンジンにグラスコクピットとコンポジットボディーという組み合わせは、50万ドルという価格設定も相まって市場を席巻しつつある。
そんな中、まったく新しい考え方のイタリア製双発機が出てきそうだ。もともとUltra-light Planeを作っているTECNAMという会社だが、Ultra-lightに使うような小型低出力のRotaxエンジンを2機搭載する低価格の双発機の実機を発表した。各エンジンの出力は100馬力弱なので、機体としての総出力は200馬力に満たない。つまり、最新の280馬力から300馬力の単発機にパフォーマンスにおいてまったく敵わないが、価格もそれらの高級単発機より遥かに抑えたものになっているようだ。その機体の名前はP2006Tというが、TECNAM社らしいデザインの高翼機に仕上がっている。
Ultra-light用のRotaxを使っているということは消費燃料も少ないだろうし、維持費も安いと思う。P2006Tの巡航速度は150ktを予定しているとのことなので、セスナ182のノンターボモデルと同程度のパフォーマンスは期待できるだろう。
信頼性や歴史などの面で評価も変わってくると思うが、P2006Tの価格設定が30万ドル前後になるならば、双発訓練機のスタンダードとなるかもしれない。発売が待ち遠しい。

早く発売してほしいですね。