こんにちは、先日投稿したカンボジアの世界遺産・アンコール遺跡群の記事はご覧いただけたでしょうか?まだご覧になっていない方はコチラへ。
実は先月のアンコール遺跡群の添乗から10日足らずで中国の添乗へ行ってきました。
場所は四川省の成都~安岳~大足~資中~自貢~楽山~成都というルートになり、旅のテーマは仏教石刻と懐かしのSL乗車です。
まずは仏教石刻をご覧いただきましょう。
中国には三大石窟と呼ばれる甘粛省敦煌莫高窟、河南省洛陽龍門石窟、山西省大同雲崗石窟、或いはそれに甘粛省麦積山石窟を加えた四大石窟が有名ですが、それらと比較しても劣らない四川省には世界遺産に登録されている大足石刻や世界一の高さを誇る楽山大仏をはじめ、日本では余り知られていなくても素晴らしい仏像がたくさん残されています。
因みに莫高窟や龍門石窟などは洞窟の中に彫られたり描かれたり塑像がありますので石窟(せっくつ)と呼ばれ、今回訪れた安岳や大足などは砂岩の山肌に彫られていて外に露出していることから石刻(せっこく)と呼ばれています。
今回はその代表的なものをご紹介しましょう。
まずは四川省の成都から車で3時間半(もうすぐ高速道路が開通します)、安岳郊外にある臥仏院の涅槃仏。全長は23mで全身の涅槃仏としは中国最長だそうです。頭が西向き(左)ではなく、東向き(右)なことも珍しいですね。ここへはバスと船を乗り継いでやっとそのお姿を拝むことができます。
他にも安岳には円覚洞や千仏寨などの見どころがありますが、ハイライトは何と言っても北宋の時代に造られた毘盧洞の紫竹観音です。
それではご覧いただきましょう。
美しい。
リラックスしたお姿が特徴であり、穏やかな眼差しで見る者をグイグイと惹きつけます。
以前、この場所は撮影禁止だったのですが、実はこの写真は管理人さんの指導の下で撮影することが出来ました。その指導が熱心なこと。カメラを載せる棒を持ってきたり、立ち位置まで細かく指示されたり、本当に熱心というか親切というか、お客様にも強烈な印象を残したようでした...笑
安岳から大足へ行く途中の「石羊」という田舎街にあり、規模も小さいですが訪れる価値は絶対にありますので是非足を運んでみてください。(大足から日帰りも可能)
そして世界遺産に登録されていることで知られる大足石刻。大足石刻は28箇所、5万体に及ぶ石彫が残されていますが、その中でも主に宝頂山、北山、南山、石篆山、石門山の5か所に集中していて、もっとも保存状態が良く有名なのは宝頂山石刻になります。
ここでも涅槃仏を拝むことが出来ました。こちらは上半身だけになりますが、全長は何と31mと巨大です。
続いて、大足から楽山へ行く途中にある栄県という街にある大仏。
こちらは唐代に造られた中国で2番目の大きさを誇る高さ36.7m、ご立派です!大仏を拝むには108つの階段を上らなけらばなりません。
そして、、、、
すごい迫力です!建物に覆われていますので、大仏様の胸の辺りまで登って見ることが可能です。栄県の街も一望できる素敵な場所ですよ。
そしていよいよ世界一の高さ71mを誇る楽山大仏(弥勒仏)。
全景はボートに乗って大仏の前を流れるミン(山へんに民)江からではないと見れません。では、どうぞ!
でかい!本当にでかい!
ボートを降りたら、大仏が彫られている凌雲山の頂(大仏の頭部の高さ)まで上ってみましょう。船着き場から川沿いに徒歩約15分で山の麓の入口、そこからは333段の階段が待っています。全部が階段ではなく、階段とスロープが複合していますのでそれほどキツクはありません。
頂上に着くと、そこは人、人、人
皆さん、遠慮しないで割り込んで写真を撮りましょう!とは現地ガイド氏の言葉。
遠慮してたら雰囲気に飲まれてしまいます。
100人乗っても大丈夫な大仏様の足下まで降りる方の列。観光のピークシーズンは2時間待ちだとか。
写真左側の階段を下りている方の姿がご覧いただけるでしょうか。
階段を下りたら反対側の険しい階段を上がらなければならないので、下りる方は覚悟して下りてくださいね。
仏像見物も終わり、いよいよ次は懐かしのSL乗車です。
楽山から更に南下、バスで1時間走ると、けん(牛へんに建)為(けんい)という街があります。そこには石炭運搬用として1959年に開通した嘉陽小火車(芭石鉄路)が運航しています。
実はこの列車、廃線に危機に晒された時期もあったそうですが、地元の方の足にもなっており細々と営業を続けてきたところ、近年のSLブームや中国人の観光旅行が一般的になったことで、今では一大観光地となりつつあります。因みに中国では車が汽車、汽車は火車と書きますが、この列車はレールの幅が約760ミリと幅が狭いので親しみを込めて小火車と呼ばれているそうです。嘉陽小火車は石渓駅と黄村井駅を結ぶ全長約20kmの区間で、観光客は途中の躍進(やくしん)駅から芭溝(芭蕉溝)駅或いは黄村井駅まで乗車可能です。途中、3回程見どころがあり下車して撮影することも可能で、中国内外の写真家、鉄道愛好家もたくさん訪れていました。何せこの時期は菜の花をバックにSLが撮影できる一年の中でも特別な時季ですからね。
今回は列車を1車両チャーターしてご案内させていただきました。車両はこんな車両です。因みに観光用車両ではなく、一般の方が利用する車両は座席が少なくほぼ立ち席になります。
いよいよ出発!結構揺れます...笑
途中、菜の花の絶景ポイントで下車してSLを撮影します。すでに撮り鉄達が陣取っています。
我々が下りたSLは一旦バックして、頃合いを見てこちらに吹かしながら向かってくるという演出?サービス?
今回は動画でご覧いただきましょう。人が多くてアングルが悪いですがご勘弁を。
嘉陽小火車(芭石鉄路)
撮影ポイントはこのように整備されている場所もあります。
水蒸気を出してくれるサービス!みんな興奮状態です。鉄道愛好家でなくても楽しめます。
楽しかった列車の旅は片道約1時間半、終点の黄村井駅で折り返しです。帰りはほぼノンストップ1時間。
いかがでしたか?この時期の四川省南部はどこも菜の花が咲いていて黄色い世界。バスの車窓から長閑な風景をお客様も満喫されていました。
中国旅行を心配されている方もいるかもしれませんが、現地の方は皆さん優しく日本からの旅行者を受け入れてくれます。以前と変わらず全く心配はいりませんので、是非中国を訪れて素晴らしい文化や歴史、自然に触れてみてください。
来年の春の旅のご計画に加えていただければ幸いです!
それでは、また
魅力的なツアーが満載です!こちらへも是非お立ち寄り下さい。
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実は先月のアンコール遺跡群の添乗から10日足らずで中国の添乗へ行ってきました。
場所は四川省の成都~安岳~大足~資中~自貢~楽山~成都というルートになり、旅のテーマは仏教石刻と懐かしのSL乗車です。
まずは仏教石刻をご覧いただきましょう。
中国には三大石窟と呼ばれる甘粛省敦煌莫高窟、河南省洛陽龍門石窟、山西省大同雲崗石窟、或いはそれに甘粛省麦積山石窟を加えた四大石窟が有名ですが、それらと比較しても劣らない四川省には世界遺産に登録されている大足石刻や世界一の高さを誇る楽山大仏をはじめ、日本では余り知られていなくても素晴らしい仏像がたくさん残されています。
因みに莫高窟や龍門石窟などは洞窟の中に彫られたり描かれたり塑像がありますので石窟(せっくつ)と呼ばれ、今回訪れた安岳や大足などは砂岩の山肌に彫られていて外に露出していることから石刻(せっこく)と呼ばれています。
今回はその代表的なものをご紹介しましょう。
まずは四川省の成都から車で3時間半(もうすぐ高速道路が開通します)、安岳郊外にある臥仏院の涅槃仏。全長は23mで全身の涅槃仏としは中国最長だそうです。頭が西向き(左)ではなく、東向き(右)なことも珍しいですね。ここへはバスと船を乗り継いでやっとそのお姿を拝むことができます。
他にも安岳には円覚洞や千仏寨などの見どころがありますが、ハイライトは何と言っても北宋の時代に造られた毘盧洞の紫竹観音です。
それではご覧いただきましょう。
美しい。
リラックスしたお姿が特徴であり、穏やかな眼差しで見る者をグイグイと惹きつけます。
以前、この場所は撮影禁止だったのですが、実はこの写真は管理人さんの指導の下で撮影することが出来ました。その指導が熱心なこと。カメラを載せる棒を持ってきたり、立ち位置まで細かく指示されたり、本当に熱心というか親切というか、お客様にも強烈な印象を残したようでした...笑
安岳から大足へ行く途中の「石羊」という田舎街にあり、規模も小さいですが訪れる価値は絶対にありますので是非足を運んでみてください。(大足から日帰りも可能)
そして世界遺産に登録されていることで知られる大足石刻。大足石刻は28箇所、5万体に及ぶ石彫が残されていますが、その中でも主に宝頂山、北山、南山、石篆山、石門山の5か所に集中していて、もっとも保存状態が良く有名なのは宝頂山石刻になります。
ここでも涅槃仏を拝むことが出来ました。こちらは上半身だけになりますが、全長は何と31mと巨大です。
続いて、大足から楽山へ行く途中にある栄県という街にある大仏。
こちらは唐代に造られた中国で2番目の大きさを誇る高さ36.7m、ご立派です!大仏を拝むには108つの階段を上らなけらばなりません。
そして、、、、
すごい迫力です!建物に覆われていますので、大仏様の胸の辺りまで登って見ることが可能です。栄県の街も一望できる素敵な場所ですよ。
そしていよいよ世界一の高さ71mを誇る楽山大仏(弥勒仏)。
全景はボートに乗って大仏の前を流れるミン(山へんに民)江からではないと見れません。では、どうぞ!
でかい!本当にでかい!
ボートを降りたら、大仏が彫られている凌雲山の頂(大仏の頭部の高さ)まで上ってみましょう。船着き場から川沿いに徒歩約15分で山の麓の入口、そこからは333段の階段が待っています。全部が階段ではなく、階段とスロープが複合していますのでそれほどキツクはありません。
頂上に着くと、そこは人、人、人
皆さん、遠慮しないで割り込んで写真を撮りましょう!とは現地ガイド氏の言葉。
遠慮してたら雰囲気に飲まれてしまいます。
100人乗っても大丈夫な大仏様の足下まで降りる方の列。観光のピークシーズンは2時間待ちだとか。
写真左側の階段を下りている方の姿がご覧いただけるでしょうか。
階段を下りたら反対側の険しい階段を上がらなければならないので、下りる方は覚悟して下りてくださいね。
仏像見物も終わり、いよいよ次は懐かしのSL乗車です。
楽山から更に南下、バスで1時間走ると、けん(牛へんに建)為(けんい)という街があります。そこには石炭運搬用として1959年に開通した嘉陽小火車(芭石鉄路)が運航しています。
実はこの列車、廃線に危機に晒された時期もあったそうですが、地元の方の足にもなっており細々と営業を続けてきたところ、近年のSLブームや中国人の観光旅行が一般的になったことで、今では一大観光地となりつつあります。因みに中国では車が汽車、汽車は火車と書きますが、この列車はレールの幅が約760ミリと幅が狭いので親しみを込めて小火車と呼ばれているそうです。嘉陽小火車は石渓駅と黄村井駅を結ぶ全長約20kmの区間で、観光客は途中の躍進(やくしん)駅から芭溝(芭蕉溝)駅或いは黄村井駅まで乗車可能です。途中、3回程見どころがあり下車して撮影することも可能で、中国内外の写真家、鉄道愛好家もたくさん訪れていました。何せこの時期は菜の花をバックにSLが撮影できる一年の中でも特別な時季ですからね。
今回は列車を1車両チャーターしてご案内させていただきました。車両はこんな車両です。因みに観光用車両ではなく、一般の方が利用する車両は座席が少なくほぼ立ち席になります。
いよいよ出発!結構揺れます...笑
途中、菜の花の絶景ポイントで下車してSLを撮影します。すでに撮り鉄達が陣取っています。
我々が下りたSLは一旦バックして、頃合いを見てこちらに吹かしながら向かってくるという演出?サービス?
今回は動画でご覧いただきましょう。人が多くてアングルが悪いですがご勘弁を。
嘉陽小火車(芭石鉄路)
撮影ポイントはこのように整備されている場所もあります。
水蒸気を出してくれるサービス!みんな興奮状態です。鉄道愛好家でなくても楽しめます。
楽しかった列車の旅は片道約1時間半、終点の黄村井駅で折り返しです。帰りはほぼノンストップ1時間。
いかがでしたか?この時期の四川省南部はどこも菜の花が咲いていて黄色い世界。バスの車窓から長閑な風景をお客様も満喫されていました。
中国旅行を心配されている方もいるかもしれませんが、現地の方は皆さん優しく日本からの旅行者を受け入れてくれます。以前と変わらず全く心配はいりませんので、是非中国を訪れて素晴らしい文化や歴史、自然に触れてみてください。
来年の春の旅のご計画に加えていただければ幸いです!
それでは、また
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