ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

カンボジア人の結婚観

2024年09月09日 | 代理母問題調査



年末に向けて提出する予定の博士論文作成のため、1,282名を対象に実施した代理意識母調査の結果を分析中。
学生たちのインタビュー翻訳を大量に読んで、なかなか勉強になった。
ただ、100名以上のデーターを削除せざるを得なかったこの調査、まあいい加減な学生が結構いたのだ。仕方ないか、私も教員の立場を利用させてもらってるんだし。

調査結果、82%が「カンボジア人は結婚すべきだ」と回答してる。内訳は、女性の81%、男性の89%及びLGBTの62%。「結婚して子どもを持つべきだ」も似たような回答率。

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日本ってそういう発想低くなってるよな・・と思って確認したら、2020年の意識調査で、「結婚しなくて子どもを持つべきじゃない」は16%ほどが賛成してて、社会的には大多数が結婚しなくて子供持っていいという感じになってるのでびっくり。「結婚した方がいい」に賛成は、10代から40代までで約4割、若者は4割を切ってる。
なかなか面白い結果だなと思うのは、「子どもができたからといって結婚しなくていい」と考えている若者が5割以上いること。これは中絶したらいいと考えているのか、シングルで育てればいいと思ってるのか、事実婚をしてみて結婚を考えたらいいと思ってるのか・・いずれにしても、子は鎹ではないのだ。