■どうして、V60を否定するのですか?
大きな一つ穴のV60はドバっとお湯を注げばドバっと出ます。当り前です。反対に ゆっくり注いでも安定感はありません。おわかりですね。
V60は理論は完璧だと思います。(詳しくは調べてませんが)コーノ式の特許切れだとか?
(確認してませんが)、たぶん立体商標はむりだったんじゃないでしょうか?造形美はあります。ところが肝心の使う人間のスキル(技術)も完璧が要求されます。
私の使う小さな1穴のドリッパーは理論はありません、紙も台形ですが、その小さな穴が人間のブレ(乱れ)を確実に制御します。これは理解されると思います。
焙煎豆屋は自信を持って販売しているわけですが、その味の再現性がないと折角の豆の評価をしていただけなくなります。お客様の固定化につながりません。V60を使いこなせないお客様は当店の豆は味がないと評価になります。
V60をまともに使える人は少ない。が豆を深く煎っておけばどんな抽出でも最低限の味は出るわけです。それは大量販売のメーカーの手法です。
つまり適当に深く煎って細く挽けば、ヘタを打っても味が出やすい、イコール、現在のスーパーマーケットの豆です。(苦さでごまかす)
当店の煎り度は、もう少し浅いわけです。それで上手く抽出して、それ以上のもっと美味しいのを飲んでいただきたい。が、V60を使いこなせていないから、もっと薄い感じ出てしまう。それでは、この玉が打てません。
一般論として、私は深煎りは「ネル・ドリップ」だと思ってます。(大した検証はしてませんが)中深煎りはペーパードリップを選択します。
吹けば飛ぶよねマイクロ・ロースターと、ただのCAFEとでは、立ち位置が違います。
少なくとも自分のお客様には、微妙な再現性という店からも小さな一穴のドリッパーをオススメしてます。
当店では、2割のお客様が、満足な抽出が出来てないのが聞き取りから判っています。原因は、温度計がない、V60使っている、が主な要因です。
ロースターで買う以上、喫茶店以上の味を要求するべきなのです。それをフェンス越えとすれば、ある一定の条件は必要です。
深煎り豆は、ストレートのど真ん中です。誰でも打てる、それでも本気でフェンス越えを狙うなら「本物のネル・ドリップ」です。中深煎りは「酸味&香り」を重視なので、ホンの少しだけ打つのが難しいだけです。
そこでバットを太くします,それで誰でも打てる=小さな1穴ドリッパーの効用です。
私も、形を円錐にしただけで「ネル・ドリップ」の味が出るとは到底思えません。
以上の観点から、V60を薦める理由はないのです。が今、V60しか売っていない、他に選択肢がないのが問題です。
安易に雑誌で取り上げられて(j記事広告です)、その記事を鵜呑みにするのは単純すぎます。そんなもの(記事)で自分の味を決めるのですか?
自分の足で旅をしませんか?選択肢はいくつもあります。 安易過ぎます。
勿論、自信が有ればV60をココに持ち込んで下さい。
■ペーパードリップ、大人数ではどう淹れるの?
4人前は先回、書きましたが
8人前ならどうする?
商売屋(cafe)なら 4人前を同時x2台抽出でしょう。12人前ならx3台。
道具設備が複数あるから出来るワザです。
それぞれ、30秒遅れ、1分遅れ、個別にペースを掴んでますが
まあ、そんな忙しいことはめったにない。(笑) 2年に一度
一般家庭では1台しかありません、1~2人用で何回も抽出は無理ですから、
大きなドリッパーを購入するしかないでしょう。
例えば、
5~10人用の「三つ穴」を買う、
何グラムで 何分?は、挽き目(粒度)により変わって来ます。
細かく挽くと窒息して落ちないことがありますから
ペーパー紙の質が大きなファクターです。
こういう場合は、1,2回の試行錯誤は必要ですが、なぜならペーパードリップは人数に比例しないからです。
この場合、一般には抽出時間が長くなると雑みが出ます。
そんな時だから、当店のPre-washedなら平気です。差が歴然です。
雑味がないのです。
皆様、頑張って下さい。
こういうことが出来ないので、多くの店でコーヒーマシンで大量作り置きになってます。
■余所のコーヒー教室で習ったことと違いますが・・・・
A:ジジイの喫茶店主、
B:今の若いCafeの店主でも言ってることは違いますね、
Aさんは毎日違うことに挑戦してるジジイですか?
Bさんは、V60をまさか使ってませんよね?V60で一般にコーヒー講習されたら、救いようがありません。本人も救われてない。
「Jesus Chirist !!」と叫んで下さい。
未だにジジイの店では、お湯をドリッパー全体にグルグル注ぎしてます、1970年頃、大阪万博の頃から不変。同じように今、V60使い続けると今の若い人も未来のジジイかもしれません。これは未来に進歩しない人です。
ちょっとは自分で比べるなんてこともしないなら、コーヒーメーカーの看板だしている田舎国道沿いの喫茶店と同じでしょう。
今の若い「Cafe」はもっと自由に、自分のセンスで、自分の思いを前面出せばいいのではないでしょうか?それがパンケーキなら・・・笑うわな。。
毎日挑戦すれば良いのですぅ。
未だにコーヒープレスを使ってるのも同じ、オシャレだから?
この変化が激しい時代に「固定観念」を持たないことです。こだわりと「固定観念」は全く違います。
しっかり、根を張り、どんな強風にも、しなやかに対応する柔軟さ
と、一本の棒では強さが違います。
そういうのに惑わされないように、自分の舌を信じることです。全部試して結果から何を得るかです。雑誌から得てどうする?勇気を持って変化することです。
■コーヒーを知る為には?
今までの知識を捨てることです。トヨタ車10台乗り継いでも、ポルシェで目覚めれば良い。コーヒー豆はそこまで美味しくなっています。先日、老舗に行ったらブラジルNo2って売ってましたが、まだそんな規格あるのかいな?
「通」は危険です。地酒と同じ、通ぶって雑誌で評判の「新潟の酒」通販するより、地元の酒が判らなければ、実は何も判りはしません。結局踊らされているのです。受賞なんて意味はない。酒を語るには蔵で働くしかないのです。自分の舌がないから、雑誌の記事を基準にする。雑誌で評判の酒飲んでるのは、一番カッコ悪いのです。地元の酒飲みましょう。それが地酒。
■拘ってますね?
もう全然何もこだわってません。当り前のことをしてるだけです。 いい水使うのは当り前田のクラッカーでしょう。山まで取り行っても普通だと思います。 もし拘ってるとするならが、一番高い商社から仕入れてます。同じ名前で沢山の会社で販売されてますが、頑張って一番高いところから買い続けたい。
殆どの人が一番安い会社から買うのに必死です。そこが違います。「商社から安く仕入れるルートが出来ました」という人がいます、商社が一焙煎店にルートを作りません。
見積もり取って一番安い工務店に頼むから欠陥住宅になります。3社から見積もって一番高い会社に行って「安くして?」言って「こういう理由でこれ以上安くはならん!」と断れれば、そこに決めます。
拘りとは、車を選んで色を決めたりサンルーフ注文することではなく、新車なのにエンジン分解して、チタンのコンロッドに換装したり、タービンを換えたりすることです。
■その他、どんなことでもご相談下さい。
本音でお答えします。本音でしかお答えできません。