もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

あ~ なさけない!

2015-05-08 13:30:22 | Weblog

 ゴールデンウイークなんて無いほうがいい。

 4日、タカ(ダウン症の次男)を施設から連れてくる。2泊3日の帰省。
 彼の好きな回転寿司と温泉に連れて行く。
 
 <こんなところにも貧困ビジネスが>
 5日、会員のNさんから相談の電話。
 昨年、めでたく町営住宅の抽選に当たって引っ越したNさんだったが、引っ越し費用を町から出してもらえなくて友人から5万円を借りることになる。(Nさんは生活保護を受給しており、10年間で3回の引っ越し費用は出してもらったが、4回目の今回は出してもらえなかった。)

 ところが、5万円は返したものの後5万円を返さなければならないと言うのだ。
 訊いていくと“倍返し”という口約束を交わしていた。相手は定職もない男性で引っ越しを請け負ったのだ。
 まるで貧困者同士の“貧困ビジネス”だ。

 6日、支部役員のUさん夫妻と家庭訪問。
 「違法だから弁護士を通したら」とうながすと
 『何かと世話になってきたから荒立てたくない。』と

 「だって、この前も車に乗せられてガソリン代をふんだくられたばかりでしょ。どうやって生活するの?」
 『あれで大変な思いをしたから、もう“こんな穴”から抜け出したいのです。なんとか助けてください』と頼む。

 80歳になるNさん。普段はしっかりしているようなのにどうして“こんな穴”にはまりこんでしまったのだろう。
 Uさんたちからも厳しい追及あり。
 
 この日に支払う約束になっていたようだが「公的な支援を受けられないか調べる」ことにした。
 こういうとき連休が続くと動きが取れなくなる。

 <やっと温泉行き>
 ということで、2時半からやっと温泉行き。
 場所は、亘理町の被災地「鳥の海温泉」。隣にあった老人ホームではたくさんの犠牲者があった。

 5階の浴場から太平洋を見下ろすのは絶景。タカは大喜び!
 その足でタカを施設にもどす。少ししょげ気味だった・・・

 7日、Nさんが数年前相談に行ったという社会福祉協議会に行き支援制度がないかを訊く。
 貸付の福祉資金はあるけれど、前回は該当しなかったという。
 (最近は身内への調査などかなり厳しくなっている。)
 
 <あ~ なさけない!>
 この日は妻がいっしょに行くと助手席に座り込んだので、やむなく連れて出る。
 車の中で待たせる。
 
 3・40分で社共との話が終わり、昼近いので近くのスーパーで昼食の準備をしてガソリンを入れて帰ろうと出かけたところ、小学校の脇で旗を振る警官。

 アレッ?スピードも出していないし信号無視もしていないのにと思って横を見ると妻がシートベルトをしていない!
 肘でつついて「シートベルト!」と怒鳴ると慌ててはめたが遅かった。
 
 以前は必ずといっていいほどシートベルトはしていたのだが、最近は時々やらないことがあったので気をつけてはいたけれど連休中の相談でボットしていた。

 一番頭にくるのは取り締まり方なのだ。警察権力(国家権力)にねじ伏せられる感覚なのだ。
 その権力を使わせたくないのだ。

 違反の用紙を持ってきた警官に
 「あのな、こういう障害者にはルールが効かないこともあるんだ。
  いざという場合は、シートベルトなんてしないででも乗せねばならないことだってあるんだ。
  あんた、こんな女房いらないから警察に連れて行ってくれ!」とやつ当たり。
 『そんなこと言わないで』と警官・・・オレは権力に服従するのは悔しいんだ。

 スーパーの駐車場で、
 だから言ったじゃないの!
 「オレにはオレの用事があるんだ」と妻にもやつ当たり。
 そんな自分もいやなんだけど、なかなか腹の虫がおさまらなった。

 妻は『すみません』とひと言。
 間もなく忘れる。
 忘れるっていいことでもあるけどね・・・

 ゴールデンウイークなんていらない!
 静かな生活をしたい。