【砂の女】を初めて読んだ。
安部公房は知っていたが、今回初めて読んでみました。
1962年の作品なのでもう50年ほど前の作品を今更の気がするが・・・
結果読んでみて正解でした、凄く面白い、面白いを通り越して驚愕の作品でした。
シュールという言葉は全く似合わない、日本風に不条理な世界と最初は思ったけど。
その不条理さが段々と実存的な世界観に変わるラストは思わず「おぉー凄い!!」と唸ってしまったほどです。
男の世界観と女の世界観、物の感じ方の違いが段々と近づいて価値観が同じになる・・・うん素晴らしい落とし方。
これだけの小説を書けるなら本当に小説家冥利に尽きると思う。
私だったらこんな小説が書けるなら悪魔に魂を売り渡してもいい。
いやぁー安部公房の作品、もっと読みたいです。
あなたがそこまでPUSHするならば。
けど,読みたい本がたまってる。
急がねば。
読んどいだほうがいいです・・・
現実と非現実の絶妙なバランス・・・
多分10年に一冊の作品です。