本日の午前中にBOOKOFFにて購入 200円也。
とても購買欲を誘うようなブックカバーでは無かったのだが
買ってみて正解でした、凄く面白い・・・
初版第1刷発行が1991年なのでもう20年前の文庫本。
発行所が 社会思想社なる会社です、そんでもって現代教養文庫って・・・
ネットで調べたら株式会社 社会思想社は2002年に倒産している出版社でした。
うーん、惜しい・・・
こんなにも興味を惹く編集と素晴らしい教養溢れる書籍を出しているのに・・・
著者は千野境子さん
多くの海外ルポタージュ書籍を出している人物ですね。
(調べるまで全く知らない方でした)
目次を見てみると
① インディアン居留地の悲劇
② 両手を切断された少女のヒッチハイク
③ 狂気が支配した殉教の森
④ 同性愛を撃て
⑤ 一攫千金を夢みたロックフェラーの女性秘書
⑥ 同胞に銃を向けた海兵隊員
⑦ 人間密輸のシンジケート
⑧ ジョン・レノンを撃った男
どうですか? どれも個別で単行本のタイトルになりそうな題名でしょ・・・
この内容でのリサーチも素晴らしいが、女性独特の柔らかい文章でとても読みやすいです。
アメリカって色々な国からの移民の国でしょ。
色々な文化の混ざり合いがアメリカの文化って事なのかな?
この本には人種差別、強姦犯罪、カルト教団、同性愛
ウーマンリブ運動、愛国心、麻薬問題、銃社会を題材に印象深い事件を取り上げてあります。
これらの犯罪や出来事はアメリカで起こった事ですが
現代の日本にも当てはまってくるんじゃないかな?
日本の文化もアメリカの影響力があるのは事実だと思うしね・・・
インディアン居留地の悲劇は特に印象深い・・・
深い森の中でガールスカウトキャンプ中に少女が殺害される事件が発生。
容疑者に挙がったのがチェロキーインディアンのジーン・ハートとゆう青年・・・
最後はジョン・レノン殺害を取り上げてあります。
この本は掘り出し物でした、とっても深い内容で読み応えがあります。
犯罪からアメリカの風土を考えるには最適な本でした・・・
「アメリカ犯罪風土記」で検索しても、直では出てこないのでかなりマイナーな書籍だと思います。この本を読んで(売れる本=優良)ではけして無いのがよくわかりました(笑)
本好きな人には多分よく分かる感情だと思います。探してでも読む価値ありだと思います。
これはおもしろそうな本ですね。
不謹慎かもしれませんが、この手の本は若い頃からとても興味があり、事件を扱うドキュメンタリー本などはよく読むほうです。
自分も探してみようと思います。