初めて綾辻行人の作品を読んでみました。
長編は基本、苦手なのですがネットの評判に偽りなしの読みやすくて凄く面白い作品でした。
大分県の海に浮かぶ孤島・角島に大学のミステリ研究会の学生7人がやってきた。
宿泊先は建築家・中村清司が建てた十角館という建物。その建物で学生たちを襲う連続殺人・・・
小説版「金田一少年の事件簿」ですね・・・
いや、元々こっちが元祖なのでしょう(笑)
これは完全にアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」が元ネタです。
むしろオマージュっていうかリスペクトっていうか・・・(笑)
こういうクローズド・サークルのミステリーってマジックのテクニックに似ていると思います。
見えるものが見えなくなっていたり、見えないものが見えていたり・・・
落ち着いて考えると分かるんだけど、慌てたり緊張したりすると理解できないって事ありません?
綾辻さんは、人間心理を描くのが凄く上手いと思う。
喜国雅彦のカバー装画も作品の世界観をよく表していて、すんなり小説の世界に入り込むことが出来るのも
凄く好印象な作品だと思います。
次は「水車館の殺人」を読む予定です。
綾辻さんの作品ってミステリーの先駆けなんですね。
正直、伏線がどこにあったのかも分かりませんでした(笑)
次の作品も楽しみです。。。
自分も「十角館の殺人」読みましたよ。
面白いですよね。
ニックネームの仕掛けに驚きました。
そのうえあの1行には衝撃を受けましたよ!