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奇面館の殺人

2016年11月09日 08時09分27秒 | 書籍



綾辻行人の館シリーズ7作目。

奇面館主人、影山逸史が主催する奇妙な集い。招待された客人たちは全員、館に伝わる「鍵のかかる仮面」で
顔を隠さなければならないのだ。季節はずれの大雪で孤立する中、館の中で勃発する血みどろの惨劇。

本日読み終わりましたが、まぁー読みやすくて面白い!!

今回の作品は凄く特徴的で、登場人物のほとんど(招待客)が仮面を着けてストーリーが進むこと。。。
だから各登場人物の表情や仕草という表現が少なくて誰が誰なのか読んでいるほうがよく分からない(笑)

ハッキリしているのはまたもや売り出し中の推理作家、鹿谷門実の独り舞台だという事。。。
事件の真相を解明していく事や、犯人の悲しき過去や境遇を紐解いていく事に関しては
FBI捜査官のロバート・K・レスラーみたいにプロファイリングしていく推理力はもう天才としかいいようがない(笑)
はっきり言って推理作家よりも最初から心理学者や捜査官の職業選べよって思う

読み物としては綾辻さんの書く作品は閉ざされた世界なので、読者が深く入り込めると思う。

一番印象深かったのは、前に読んだ「時計館の殺人」ではゲームのような大量殺人事件だったのに対し
今回の作品は被害者はたった一人だったので凄く安心しました。。。(殺人事件なのに安心したとは変ですけど)

ある程度読んでしまった感はありますので。
フィクションはこれくらいにしようと思います。