MASTER PIECE

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ゼロの未来

2016年03月13日 06時49分59秒 | 映画



テリー・ギリアムの最新作をDVDで観てみました。

この作品もギリアム映画の特徴である壮大なテーマと奇想天外なストーリー、凝った映像表現などなど・・・
まぁたいしたものですね、映像作家としての才能は衰えてないです、普通に凄いと思う(笑)

全体的にこの作品はかなり難解な作品でした

コンピューターに支配された近未来。
天才プログラマーのコーエンは荒廃した教会に一人こもり、謎めいた数式「ゼロ」の解明に挑んでいた。
ある日パーティーに連れ出されたコーエンは魅力的な女性ベインズリーと出会う。
次第に彼女に惹かれていくが、ペインズリーはある秘密を抱えていた・・・

ゼロってなんだ? 「無」ではないのかな? よく営業の仕事でいうのは
「0」はどんな数字を掛けても「0」で「1」は「2」にも「3」にもなるっていう話。
「ようは結果をだせ!!」って事です(笑)
でもね、この「1」っていうのが大変で「1」が無ければ次につながらないのが現実でして・・・



観てみた感想は「ゼロの定理」など見つけられなくて、もっと人生を有意義に過ごしましょうっていうメッセージだと思う(笑)
このへんはギリアム流のユーモアだったり皮肉だったりする訳で、面白いですね。

仮想の世界に生きるのは本来の人間の生き方ではなくて、もっと恋愛しましょう、外の世界を見てみましょう
人生の意味なんて電話では答えてくれないし、そもそも他人が教えてはくれないっていう事みたいです。

ラストの浜辺で主人公のコーエンは答えを見つけられたのでしょうか。
あれってアルチュール・ランボーの「地獄の季節」の詩がモチーフなんだろうか。
水平線に溶け込んだ太陽が「永遠」っていうやつです、そうだとしたらかなりオシャレなラストでした。。。