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獄中で聴いたイエスタデイ

2015年10月03日 23時16分10秒 | 書籍



音楽サイト「TAPTHEPOP」で紹介されていたので興味湧いて本日購入し、先ほど読み終わりました。

1980年の1月に来日したポール・マッカートニー(ウイングス)が大麻で逮捕された時の留置場で偶然出会った
著者(元やくざ)の手記ですね。

まぁ内容は「獄中で聴いたポールのイエスタデイに感動して堅気になった元やくざの半生記
なのでこの本の主役は瀧島祐介さんであって、ポール・マッカートニーはアイコンでしかないのですが・・・

獄中で偶然に居合わせた世界的に有名なミュージシャンと歳が近くてビートルズの事もよく知らない殺人犯人の違いすぎる人生。
でもそこには同じ留置場で同じ境遇や体験をした者だけが分かり合える魂の邂逅・・・

もうね、音楽って人に与える感動とかって、やっぱり偉大です、凄いです。。。
「イエスタデイ」の歌詞も、「昨日なくしてしまったものがどうしてそうなったの?」って後悔する内容ですよね(違う?)
その曲の意味が分からなくても著者には人生を変えてしまうような体験だったのでしょう。

そして時は流れて2013年のポール・マッカートニーの「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」の体験記事。
著者にとってはポール自身にお礼を言う感謝の旅。

この本を読んで、順風満帆、普通の人生なんて有り得ないという事。
人間の人生、波乱万丈でドラマチック・・・そしていつでも立ち直れるっていう事。
そして音楽には人の人生を決めたり、変えたり出来る力があるという事。

ビートルズの「イエスタデイ」がなぜ名曲?なのかよく分かります。