MASTER PIECE

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ストーカー

2015年07月22日 19時19分08秒 | 映画


東京で買ってきたDVD。作品を観るのは2回目です。HDリマスターなので映像が格段に美しい・・・
観た結論から言ったら、まぁ凄い映画作品でした。。。なにが凄いかって言ったら全編に渡って緊張します
その緊張の度合いが半端無いです、たとえるなら心霊スポットで一人ビデオ撮りながら廃墟訪問するぐらいに(笑)

まぁ作品の内容もそういう展開なのですけど・・・

ストーカー(案内人)と作家と教授が立ち入り禁止ゾーンに行きます。
なぜ行くかっていうとそのゾーン内の廃墟に望みが叶う部屋があるとの事。
はたして3人は望みが叶う部屋に行けるのか?はたして3人の望みとは?

うーん、観るっていうよりも体験する映画作品ですね、「2001年宇宙の旅」とか「時計じかけのオレンジ」などの
一度観たら忘れられない、何度も観たくなるレベルの作品だと思う。

哲学的、宗教的、未来への警告と希望、そしてチェルノブイリ原発事故を予言したといわれる作品なのだが
見方によってはそう見えなくも無いけど、人間の深層心理を描き出した作品ではないでしょうか・・・

3人が望みが叶う部屋の前まで来た時に床に置いてある電話が突然鳴り出す。。。。
作家が電話に出る「はい・・・いや、診療所じゃない!」??
ちょっとまってよ!!!なぜ廃墟にある電話が使えるのか?電話回線が生きているのか?電話代は誰が払っているのか?
心霊スポットの廃墟内で突然固定電話が鳴ったら多分心臓が止まります(笑)
何気ないシーンなんだけどかなり怖いです・・・

結局3人は望みが叶う部屋には入りませんでした、それは人間の深層心理を映し出す鏡の部屋だったからです。
望みを叶えるのは神でも宇宙人でもなく自分自身の心のあり方(良心)なんだね。
確かに自分を知るっていう事は綺麗な都合のいい部分だけじゃないし、醜い部分も知れば先輩ストーカー(ヤマアラシ)のように
死んでしまうかもしれないからね、私だったら望みが叶う部屋には入りません(笑)
これって有名な小説「猿の手」の教訓みたいです・・・

まぁー面白くて興味深い作品でした。

気持ち的には100点満点。