とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

支配体制今昔 「偉いから偉いのだ」→「金を持っているから金が入ってくるのだ」

2023-11-23 02:00:26 | 貨幣・財政・会計・経済
支配体制が変化しつつある。

基本的に、原始共産制以前を覗くどの時代も、富の偏在によって支配のピラミッドが構築されてきたと言える。
つまり、大きく分けて富める者と圧されるものの二種があり、その両極の数直線を用意したならば、そのどこかの中間地点に多くの人間がプロットされる。

ではそれは妥当な支配体制であろうか? 答えはノー。
圧政に苦しんだ民衆の反乱は基本的に鎮圧され、そして失敗するが、その閾値をどこかで超えると成功に転じ、社会が転覆して新体制の国家になる。

昔のフランスでは、王権神授説華やかりし時には、王様はなぜ支配体制を維持できるのか、と言ったら、「神様から王様の権利を授かったから」と言うのがその理由であった。
この「偉いから偉い」的なトートロジーはそこそこ信用され、疑われることもなかった。
そして長期的に維持運用されてきたが、社会が閉塞し、疲弊して民衆に不満が高まった頃、それは打倒され、打ち崩されることになった。
国家は民衆によって成り立っているので、数量がかなりまとまった民衆の力は現状の運営を担当している政権を打倒する力を持っている。

では現代はどうか。
皆が感じているように、あるいはピケティがそう示したように、資本主義体制下においては富める者がますます富み、貧しい者はますます貧しくなると言う格差拡大のサイクルを形成する。
現在はある程度民衆を投資方面に引き入れている(権力側にしている)から反乱は起きていないものの、これが拡大した後、「金を持っているから金が入ってくる」と言う権利権力を数値理論化して社会に固着せしめた体制に歪みが入った時に、その体制を暴力によって転覆せしめる時代が来るかもしれない。

現在の日本人のみに限って言えば、いわゆる茹でガエル状態なので、収入の5割を持っていかれても、不満がありながらもまだ何もしていない。
しかしそろそろ限界には近づきつつあるだろう。
日本人が暴動を起こさないような大人しい民族ではない。
島原の乱、大塩平八郎の乱、様々な苦境に喘ぐ民衆は、自らの破綻と共に社会に騒乱を引き起こしてきた。
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