とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

ノーベル化学賞、ソバージュ氏ら3氏に 分子機械に関する研究で

2016-10-06 00:07:37 | 哲学・学術・教育

ノーベル化学賞、ソバージュ氏ら3氏に 分子機械に関する研究で
2016年10月05日 20:08 
http://www.afpbb.com/articles/-/3103358?pid=

【10月5日 AFP】(写真追加、更新)スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)は5日、2016年のノーベル化学賞(Nobel Prize in Chemistry)を、フランスのジャンピエール・ソバージュ(Jean-Pierre Sauvage)、英国のJ・フレーザー・ストッダート(J Fraser Stoddart)、オランダのバーナード・フェリンガ(Bernard Feringa)の3氏に授与すると発表した。授賞理由は分子機械に関する研究。

 王立科学アカデミーは3氏について「エネルギーを与えると仕事を行うことができる、制御可能な運動をする分子複合体を開発した」と述べた。

「分子モーターは、科学者たちがさまざまな回転するクランクや車輪を披露した1830年代の電気モーターと、同じ段階にある。(当時の科学者たちは)それらが電車や洗濯機、ファン、フードプロセッサーなどにつながることに気付いていなかった」と王立科学アカデミーは述べ、「(分子機械は)新素材やセンサー、エネルギー保存システムなどの開発に使用される可能性が最も高い」と付け加えた。

 3氏は賞金800万クローナ(約9600万円)を均等に分割する。

■分子リング、分子リフト、ナノ自動車

 分子機械の第一歩は1983年。ソバージュ氏が、輪の形をした分子を2つ組み合わせて鎖を作ることに成功した。通常、分子は原子同士が電子を共有する形で強く結合する。だがこの鎖は、より自由な機械的な結合を実現した。

「機械が仕事を行うためには、互いに対して相対的に移動が可能なパーツで構成されている必要がある。組み合わさった2つの輪は、まさにこの要求を満たすものだった」と王立科学アカデミーは述べた。

 第2のステップは1991年。ストッダート氏が、分子の細い軸に輪状の分子を通し、輪が軸に沿って移動可能なことを示した。「(他にストッダート氏の)開発したものの中には、分子リフトや分子筋肉、分子ベースのコンピューターチップなどがある」

 フェリンガ氏は、史上初めての分子モーターを開発した。1999年、フェリンガ氏は同じ方向に継続的に回転する分子で作られた回転翼の開発に成功。さらに、分子モーターを使ってナノ自動車をデザインした。(c)AFP/Pia OHLIN


すげー。どうやったら分子を機械にすんだよ、と。
あと単電子トランジスタを思い出した。
コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 将来社会予想マンガ | トップ | 好かれている国/嫌われてい... »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こっちの方が進んでいるかも (GIC結晶の先端科学)
2018-04-23 22:32:41
 島根大学客員教授の久保田邦親博士は、ロボットの巨大化にかかわるブレークスルーに関する理論を発表した。
従来より、ロボットの関節機構は巨大化すればするほど、自重のほうが面積より大きくなるので、関節機構が
ネックになり開発が困難と考えられていた。その境界潤滑問題にナノレベルのメカニズムを明らかにした。
それを炭素結晶の競合モデル(CCSCモデル)というのだが、摩擦面圧を上げるとダイヤモンドが生成しやすく
なり、機械の摩擦損傷が激しくなるのでロボットは巨大化できないとする原因を解明したことになる。
 これに従えば、ダイヤモンドをつくらないトライボシステムを界面にデザインすることでガンダムみたいな
巨大モビルスーツが出来る可能性があることになる。
返信する
錦の御旗マルテンサイト (京都千年扇の要)
2024-03-06 05:54:54
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムにんげんの考えることを模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。どこか多神教的で日本らしさというか懐かしさを感じるなにかによって。
返信する
グラファイト層間化合物 (潤滑油研究者)
2024-05-18 23:45:11
CCSCモデルは極圧添加剤の化学反応としての作用機構を世界で初めて解明したことで有名で、いつぞやはノーベル賞にあがっていましたね。たしかプロテリアルに在籍中だったときっでしたかね。
返信する
マルテンサイト千年ものづくりイノベーション (グローバルサムライ鉄の道)
2024-08-09 11:41:03
「材料物理数学再武装」といえばプロテリアル(旧日立金属)製高性能冷間ダイス鋼SLD-MAGICの発明者の方の大学の講義資料の名称ですね。番外編の経済学の国富論における、価格決定メカニズムの話面白かった。学校卒業して以来ようやく微積分のありがたさに気づくことができたのはこのあたりの情報収集によるものだ。ようはトレードオフ関係にある比例と反比例の曲線を関数接合論で繋げて、微分してゼロなところが最高峰なので全体最適だとする話だった。同氏はマテリアルズ・インフォマティクスにも造詣が深く、AIテクノロジーに対する数学的な基礎を学ぶ上で貴重な情報だと思います。
返信する
グリーンエネルギー (やくもバイオ)
2024-08-24 01:22:22
世界自動車戦争といわれて久しいが、やはり世界を引っ張るハイブリッド日本車の技術力の前に、EVシフトは不調をきたしていますね。特にエンジンのトライボロジー技術はほかの力学系マシンへの応用展開が期待されるところですね。いくらデジタルテクノロジーを駆使しても、つばぜり合いは力学系マシン分野がCO2排出削減技術にかかってくるのだとおもわれます。
返信する
文系数学リスキリングにいいかも (金融エンジニア)
2024-08-31 09:28:39
「材料物理数学再武装」か。関数接合論ですね。
1/h^n=1/f^n+1/g^n、
第一式おもしろい着想ですね。マクロ経済学のホットな話題として財政均衡主義と現代貨幣理論(MMT)の競合モデルの方程式や関数なんてものはできないのでしょうかね。
返信する
分野横断的 (BtoBビジネス関係)
2024-09-16 20:56:30
特殊鋼といえば、応用範囲が多岐にわたるので航空機や車両機械などはもちろんのことプラントやインフラ分野と応用が広そうですね。
返信する

コメントを投稿

哲学・学術・教育」カテゴリの最新記事