読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

むしくいさま

2013-12-27 | その他
むしくいさま (もうひとつの研究所 パラパラブックスVol.8)
クリエーター情報なし
青幻舎
『斬新なアイデアと精巧な技術を極めた「パラパラブックス」最新作。
パラパラ史上初のボリューム約200ページ。遂に傑作が誕生!

細かな動きがくせになり
何度も何度もパラパラしたくなる!
「むしくいさま」と昆虫のストーリー

君を形作るのは、僕。君を描いたのは僕。
僕がいるから、君は存在できる。
僕と一つになろう。
そうすると君はもっと綺麗になれるよ。 』


NHK『おはよう日本』で、その製造過程のこだわり↓に触れていて、興味を持ったので購入。
確かにこの本(パラパラ絵本)を量産するための苦労がしのばれる。
内容はけっこうシュールで、大人向けかも。


パラパラめくると絵が動く「パラパラ絵本」のシリーズが、東京の雑貨店などで人気を集めています。「手の中のアニメーション」のような作りが評判を呼び累計30万部を超えるヒットになっていますが、その陰には、企画から出版まで4年以上かけた小さな出版社の大きなこだわりがありました。

パラパラ絵本は、ページをめくっていくとアニメーションのように絵が動くしかけで、手の中にすっぽり入るほどの小さな本です。
目から白い光線を出す怪人や、そりで登場するサンタなど、描かれる題材はさまざまです。
値段は1冊1000円ほどしますが、東京都内の雑貨店では1週間に100冊以上売れる人気商品となっています。
手作りの感動量産の壁
パラパラ絵本を作ったのは京都で主に美術関係の専門書を出している、従業員22人の小さな出版社です。
4年前、あるアーティストがイベントに出した手作りのパラパラ絵本が、編集者の目に留まったことをきっかけに、開発に乗り出すことになりました。
担当者は「実際にめくってみると手の中でアニメーションが動いて、今まで見たことのないようなすごいものを発見した」と思ったそうです。
出版社が最初に手がけたのは、そのアーティストが作った「MUSHIKUI」という絵本で、めくるごとに虫が食べてできた穴が広がっていく楽しいしかけでした。
しかしもともと手作りのため、量産にはいくつもの壁がありました。
特に難しかったのは不ぞろいな虫食い穴で虫が食べているようなギザギザを表現することでした。
絵本は108枚中、62枚に違う形の穴があいており、量産するためには62種類もの「抜き型」を使わなければなりません。
担当者は「このギザギザがないとこの作品は全然生きてこないですし、これを絵にしてしまったら全く意味がない」と感じて、試行錯誤を始めました。
加工や製本で試行錯誤
穴を開ける難題を持ち込まれた京都の印刷加工会社では、虫が食べたイメージの形にするために型をすべて職人が手作りし、何度も修正していきました。
原作者のチェックも受けながら加工のめどが立つまでに予想以上の長い時間がかかりました。
さらに加工が終わり重ねた紙を切って本の形に仕上げる製本作業にも、難題がありました。
小さいのにページ数が多いため僅かなズレが生じやすく、普通の本のように全部機械で切るわけにいかないことが分かったのです。
会社では試行錯誤の末、本の間に大きな余白を入れ、そこに切れ目を入れて裁断する方法で問題を解決しました。
印刷会社の社長は「形がもう普通の本のサイズと全然違いますので、全部機械で作るわけにいかないので手切りになるんです。やっぱりパラパラのマンガですから絵がズレてしまうと全然マンガにならへん。まあほんまはやりたないんですけどね」と、冗談交じりに苦労を語りました。
パラパラ絵本は企画から4年7か月、出版に携わる京都のいくつもの会社の協力を得て、ようやく実現しました。
小さな本を形にするために、小さな会社が力を合わせた結果がヒットに結びついたのです。



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