ダイエット中の死体 (ハヤカワ ポケット ミステリ―ミセス・パージェター・シリーズ) | |
サイモン・ブレット | |
早川書房 |
この不穏な言葉にもかかわらず、パージェター夫人の減量サロン一日目は、何事もなく無事に終わった。しかしその晩誰かがストレッチャーで部屋から運びだされるのを目撃した夫人は、シーツをめくってみて驚いた。そこには、がりがりに痩せこけた若い娘の死体が横たわっていたのである! 彼女が例の声の主だったのだろうか? だとすると、本人の言葉どおり、この娘は殺されたのか? 拒食症による突然死というのが減量サロン経営者の説明だったが、夫人はそれに納得できず、ダイエットそっちのけで調査に乗りだした!
人生をエンジョイする陽気な未亡人が鮮やかな推理を披露する、皮肉たっぷりの英国ユーモア・ミステリ。』
図書館で通りすがりに見つけたのだが、当たりだった。
主人公はおばあさんで(「海の上のカムデン」を思い出すけれど)こちらのおばあさんは一人。
亡くなった夫が義賊(!?)をやっていて、その頃の仲間が助けてくれるというなかなか都合のよい設定。
英国らしく皮肉たっぷりで、楽しい。
本書で血祭りにあげられるのはダイエット商法。(最近日本でもあったよね、深呼吸するだけで痩せられるってやつ)
シリーズ4作目だったようで、しかもサイモン・ブレット、たぶん初見だろうと思う。
しばらく楽しめそう~♪