歩道へと畑の垣根の灸花
アカネ科の蔓性多年草。
山野の藪や林に自生する。
七月頃、鐘状で外側が灰白色、内側が紅紫色の小花をつける。
この花の色や形が灸のもぐさに似ていることから灸花という。
全体に悪臭があり、屁糞葛が正式な植物名。
歩道を歩いていると畑の垣根に灸花が咲いていた。
その花は歩道側へと増えていた。
プリティーと思ひしへくそかづらかな
歩道へと畑の垣根の灸花
アカネ科の蔓性多年草。
山野の藪や林に自生する。
七月頃、鐘状で外側が灰白色、内側が紅紫色の小花をつける。
この花の色や形が灸のもぐさに似ていることから灸花という。
全体に悪臭があり、屁糞葛が正式な植物名。
歩道を歩いていると畑の垣根に灸花が咲いていた。
その花は歩道側へと増えていた。
プリティーと思ひしへくそかづらかな
ツマグロヒョウモン
夏蝶の花に止まれば絵の如し
夏に見られる蝶のことをいう。
蝶といえば春の季語であるが、四季折々に見られる。
特に夏は、揚羽蝶など大型で色鮮やかな蝶が多い。
ヒメアカタテハ
梅雨の晴れ間に飛ぶ蝶は「梅雨の蝶」という。
夏の蝶が花に止まって一心に蜜を吸っていた。
その姿は絵画を見ているようであった。
モンキチョウ
薄日差すジョギングコース夏の蝶
向日葵の国や戦のまだ続き
キク科の一年草。
北アメリカ中西部原産。
七月、茎頂に巨大な頭状花を横向きにつける。
周辺は鮮黄色の舌状花で、中央には褐色または黄色の管状花が密集する。
太陽に向かって花の向きを変えるといわれるが、それは蕾が花開くときだけで、その後は変えない。
向日葵の国ウクライナは栽培量において世界第二位。
ウクライナ人にとって向日葵は、平和、忍耐、明るい未来を感じる気持ちの象徴とのこと。
最近は忘れがちになってきたが、戦はまだ続いている。
早く平和がくることを、向日葵を見て思いやった。
向日葵に寄りて力を貰ひけり
梅雨明や対岸歩く人のゐて
梅雨が明けることをいう。
梅雨あがる、梅雨の後ともいう。
暦の上では入梅から三十日後とされるが、実際には地域やその年の状況によって異なる。
平年は、七月下旬までに全国で梅雨が明ける。
雷鳴が轟くと梅雨が明けるともいわれる。
関東甲信と東海は今日梅雨が明けたと気象庁から発表があった。
気温も36度となり、川堤を歩く人はほとんどいなかったが、対岸を歩く人が一人いた。
冷麺にのするベーコン梅雨明けぬ
夏草の果てへと眼遊ばせぬ
夏に青々と生い茂る草を総称していう。
強い日差しのもとで、山野、土手、空地など土があれば盛んに繁茂し、刈ってもすぐに伸びてくる。
夏草はエネルギーに満ちた自然の生命力を感じさせる。
歩いていると、夏草が生い茂った所があった。
その夏草の続く果てへと眼を遊ばせた。
夏草に隠れてしまひたくなりぬ