俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

橡の実

2018-08-26 | 俳句・秋・植物




橡の実や縄文人を想ひゐて



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トチノキ科の落葉高木。







花は雄花と両性花をつけ、雄花は実を結ばない。







さく果は倒円錐形で、種子は光沢のある赤褐色でほぼ球形。







苦味があって生食することはできないが、水に晒して灰汁を

抜き、橡餅や橡団子などを作る。







早くも橡の実が沢山生っていた。

縄文時代にはすでに橡の実は食べられていたという。

その縄文人の生活を想ってみた。






橡の実の下や若きら声高に



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葉鶏頭

2018-08-25 | 俳句・秋・植物




かまつかや夕暮は人家路へと



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ヒユ科の一年生。

熱帯アジア原産。







初秋、枝先の葉が黄、紅、赤などに変わる。

花は葉腋のところに緑色につき目立たない。

雁の飛来する頃葉が美しく色づくので「雁来紅」ともいう。

「かまつか」は古名。







葉鶏頭が鮮やかな色をしていた。

夕暮になると人は次第に帰り出した。






風あれば髪振るやうに葉鶏頭



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蟷螂

2018-08-24 | 俳句・秋・動物




珈琲タイム蟷螂のきて窓ガラス



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カマキリ科の昆虫の総称。

蟷螂はかまきりの漢名。







頭は逆三角形で小さいが、体は細長い。

前肢が獲物を捕食しやすい鎌状になっているところから

「鎌切」「斧虫」などとも呼ばれる。







公園の喫茶室で珈琲を飲んでいると、窓ガラスに鎌切が

やってきて、ゆっくりと歩いて行った。






蟷螂の歩みに時を忘れけり



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白粉花

2018-08-23 | 俳句・秋・植物




おしろいや夕べの楽の聞えきて



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オシロイバナ科の多年草。

中南米原産。







七~九月頃、赤、白、黄、絞りなど色とりどりのラッパ状の

小花をつける。

花には芳香があり、夕方から開き翌朝しぼむ。







黒い果実の中にある胚乳をつぶすと、白粉状になるところ

からこの名がある。







白粉が花開いていた。

そこへ、夕方を知らせる音楽が聞えてきた。






白粉の花に夕日の似合ひけり



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蓮の実

2018-08-22 | 俳句・秋・植物




蓮の実の飛ぶを見たくて池にをり



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蓮の花が終わると、蜂の巣状に穴があいた漏斗状の花托

となり、熟れた実がこの穴から飛び出して水中に落ちる。







種子は黒く硬い。







この蓮の実は甘く生で食べられる。







また、砂糖漬け、蓮の飯などにもする。







「蓮の実飛ぶ」という季語があるが、飛ぶところを一度見たい

と思い、蓮池にやって来た。






傾きて回る地球や蓮は実に



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