俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

蒲公英

2017-04-15 | 俳句・春・植物




蒲公英の空シャガールの水色に



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キク科の多年草。

道端、土手、空地などに普通に見られる。







三~五月頃、黄色または白色の頭花を花茎に一つつける。







蒲公英が咲いていた。

その空を見上げるっと、シャガールの絵の水色の空のようで

あった。






蒲公英を庭に咲かせてゐたりけり



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2017-04-14 | 俳句・春・植物




菫踏むまじく踵を返しけり



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スミレ科スミレ属の多年草。

日当たりのよい山野に約五十種が自生する。

四~五月頃、濃紫色の花をつける。

別名「相撲花」というのは、子供が花を引っかけ合って遊ぶ

のでそう呼ばれた。







木の花を見上げているとき、ふと下を見ると足許に小さな菫

が咲いていた。

思わず、踏まぬように踵を返した。






菫にも日矢といふもの当りけり



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山桜

2017-04-13 | 俳句・春・植物




水色の空に溶けなむ山桜



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バラ科の落葉高木。

関東以西の山地に自生し、また植栽されている。







四月上旬から中旬に、赤茶色の若葉と同時に一重の白い

花をつける。







奈良県の吉野山のほんどの桜が山桜で、「吉野桜」と呼ば

れて有名。







白い山桜が満開となっていたが、水色の空に溶け込みそう

に見えた。






犬二頭漢曳きをり山桜



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連翹

2017-04-12 | 俳句・春・植物




連翹の黄に溺れむか虫となり



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モクセイ科の落葉低木。

中国原産。

薬用として渡来。







三~四月、葉に先立って鮮黄色の四弁花をびっしりとつける。







連翹が咲いていた。

余りにも黄色の花を見ていると、虫となってその黄色に溺れ

るように飛んでみたいと思った。






連翹に少し止まりぬ車椅子



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木瓜の花

2017-04-11 | 俳句・春・植物




木瓜の花昼餉のシート広げられ



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バラ科の落葉低木。

中国原産。

日本には江戸中期に渡来した。







四月頃、葉に先立って鮮やかな五弁花をつける。







花の色が濃紅のものを「緋木瓜」、一木に紅色の濃淡の花を

つけるものを「更紗木瓜」という。







木瓜の花のそばの芝生に女性たちがやってきて、昼餉を摂

るためのシートを広げた。

緋木瓜が一層華やいだ。






屋外に啜る拉麺更紗木瓜



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