俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

蓮(2)

2012-07-26 | 俳句・夏・植物


一枚の青空被(かづ)き蓮の花

蓮の花を間近に見たくて、水元公園の旧水産試験場脇の池に行った。まだ数えるほどしか咲いていなかったが、近くで見る蓮の花は朝の光とともに神々しく美しかった。上を見上げると青空が一面に広がり、天上世界のようであった。

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蓮池の釣師の後ろとほりけり


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蓮(1)

2012-07-25 | 俳句・夏・植物


蓮の前帽子目深に佇ちゐたり

ハス科の多年生水生植物。インドなどの原産。寺院の池、池沼・水田などで栽培。夏、花柄の頂に淡紅色または白色などの十六~二十の花弁をもつ大ぶりな花を開く。果実・根茎(蓮根)など食用にされる。古名を「はちす」という。蓮の花を見に府中郷土の森へ行った。日差しが強かったので帽子を目深にかぶり、蓮の花の前に立ち尽くした。

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白蓮(びやくれん)の風に揺るれば光添ひ







彼の世にもかく咲くらむか紅蓮(べにはちす)


大賀蓮(古代蓮)




大賀蓮(古代蓮)

真昼間に一つ灯りて古代蓮


大賀一郎博士





蓮池を一巡りして座りけり


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睡蓮

2012-07-24 | 俳句・夏・植物


睡蓮の葉に影落とす亭午かな

スイレン科の多年生水草。熱帯原産。七月頃、長い花柄の先に蓮に似た花を開く。園芸品種が多く、色は白・黄・桃など様々。日本在来の未草(ひつじぐさ)は沼沢地に自生し、白い花をつける。未の刻(午後二時頃)に咲くところからこの名がある。睡蓮が咲いていた。丁度昼時の日を受け、広い葉に影を落としていた。

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立ち去りぬ睡蓮一花振り返り


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水馬(あめんぼ)

2012-07-23 | 俳句・夏・動物


考へてゐるやもしれず水馬(みづすまし)

アメンボ科の水生昆虫。六本の長い肢を使い、池沼や小川の水面を滑走して小昆虫を捕食する。飴に似た匂いがするのでこの名がある。俳句では「水すまし」と詠まれることが多いが、本来はミズスマシ科の甲虫で「まいまい」のこと。小さな池に水馬がいた。じっとしたり、時々前に進んだりしているのを見ていると、考えているようにも思えた。

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あめんぼにほつほつと雨きたりけり


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凌霄(のうぜん)の花

2012-07-22 | 俳句・夏・植物


塵取と箒が外に凌霄花

ノウゼンカズラ科の蔓性落葉低木。中国原産。観賞用として庭に植えられる。夏、枝先に橙黄色の喇叭形の花を数多く咲かせる。漢方では利尿薬に使われる。これから掃除をするのだろうか、ある家の外に塵取と箒が出されてあった。傍には凌霄の花が美しく咲いていた。

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凌霄に通学の子の肩触れぬ


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コメント (4)
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