goo blog サービス終了のお知らせ 

俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枯菊

2012-01-16 | 俳句・冬・植物


枯菊に仄かな艶といふがあり

菊は花期が長いため、葉や茎が枯れても花はなかなか枯れず残っている。そこに盛りのときの華やかさが偲ばれて、一層哀れが深い。まだ花の色を留めた枯菊があった。その花の色にほのかな艶なるものを感じた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ






枯菊の日当りにきて佇めり


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

枯桑

2012-01-15 | 俳句・冬・植物


枯桑の遠くに山の見えてをり

すっかり葉を落とした桑。寒風の吹きすさぶ頃、桑は葉のない枝を縦横に伸ばしている。武蔵野の一角にまだ桑畑が残っていた。枯れた桑の枝は白く、どこまでも広がっていた。遠くにはうっすらと山が見えていた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ






枯桑や人に会はざる道をきて


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

枯芒

2012-01-14 | 俳句・冬・植物


古戦場跡に遊びぬ枯芒

穂も葉も枯れつくした芒のこと。埼玉県所沢市の小手指ヶ原古戦場を歩いた。元弘三年(1333年)新田義貞軍と鎌倉幕府軍とが激突したことろである。今では白旗塚という樹木に囲まれて盛り上がった塚と古戦場跡の石碑に往時を偲ぶのみであるが、枯芒の原や広い畑にも古戦場としての面影が残っているのであった。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ



小手指ヶ原古戦場跡碑


白旗塚の森


白旗塚


古戦場跡





その中に紛れてゐたり枯尾花


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒晴

2012-01-13 | 俳句・冬・天文


寒晴や大成殿の鬼ギン頭(きぎんとう)

寒中の晴天をいう。寒中は空気が凛と締り、晴れ渡った空はどこまでも青い。東京都文京区の湯島聖堂を訪れた。五代将軍徳川綱吉創建の孔子廟で、昌平坂学問所のあったところ。大成殿の緑青(ろくしょう)の屋根の鴟尾(しび)は鬼ギン頭といわれるもので、火災に対する魔除け。寒晴の空に大きく見えた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ



鬼ギン頭



屋根に鳩並んでゐたり寒日和


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2012-01-12 | 俳句・冬・植物


橙や五米(メートル)なる孔子像

ミカン科の常緑高木。インドのアッサム地方の原産。日本へは中国から渡来。果実は晩秋から冬にかけて赤橙色に熟すが、採らずにおくと次の夏に再び緑色に戻るので「回青橙」とも呼ぶ。湯島聖堂の孔子像を見上げた。その高さは五メートルもあり、世界一の高さの孔子像とのこと。その傍らに橙が生っていて、よく色づいていた。

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ



孔子像



橙や少女の話す中国語


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ  人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする