俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

底紅

2011-08-26 | 俳句・秋・植物


雨降つて底紅のべに濃かりけり

アオイ科の落葉低木。木槿(むくげ)の一種で、花が白色だが中心部だけ赤い一重の花。八~九月頃、枝先に花をつける。朝咲いて夜にしぼむ一日花。小雨が降って底紅も濡れていた。雨に濡れても色鮮やかで、紅が一層濃いように感じた。思わず近寄って、しげしげと見上げていた。

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底紅や公園を傘差しながら


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糸瓜(へちま)

2011-08-25 | 俳句・秋・植物


糸瓜垂れ並べて届かぬところなり

ウリ科の蔓性一年草。熱帯アジア原産。十七世紀に渡来。夏の日陰を作るため、棚に蔓を這わせる。夏に五弁の黄色い花をつけ、秋に円筒形の果実を垂れる。果実の繊維はスポンジ状になり、浴用に使われる。茎の切り口から採れる糸瓜水は咳止めや化粧水として用いられる。昭和記念公園を入って左に行くと糸瓜棚がある。来園者はその下を通って奥へと行く。かなり高いところに糸瓜が下がっているので、気がつかない人が多いようであった。

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公園の見上げて通る糸瓜棚


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千屈菜(みそはぎ)

2011-08-24 | 俳句・秋・植物


高原の千屈菜の中佇みぬ

ミソハギ科の多年草。山野の湿地や田の畔などに自生。八~十月、葉腋に紅紫色の小花が茎の周りを取り巻くように咲く。盆花として、精霊棚に水をかけて使うことから「禊萩」が正しく、転じてミソハギになったという。水田や溝のような湿った土地に生えるので、「溝萩」ともいう。裏磐梯高原の檜原湖に千屈菜の群生地がある。朝早く見に行き、しばらく千屈菜の中に佇んでいた。

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千屈菜や磐梯山の雲被(かづ)き


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2011-08-23 | 俳句・秋・天文


曇り空映し赤詰草の露

空気が冷えて露点以下になり、空気中の水蒸気が地面近くの物体の表面に凝結して水滴となったもの。風のない晴れた夜に発生する。露時雨は、草木の葉に露がびっしりと溜り、それが滴るさまがあたかも時雨のようであることからそういう。赤詰草に朝露がついていた。曇り空を逆さに映していて、秋を感じた。

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露けしや湖(うみ)のほとりの散策路


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秋の水

2011-08-22 | 俳句・秋・地理


秋水を朽ち枝石に止まりをり

秋の水は澄み渡っているのが特徴。夏の間は生ぬるい感じがしていたが、秋になると川底の石まではっきりと見えるようになる。山の中を細い川が流れていて、すでに秋の水らしく澄んでいた。短い枝が石に引っかかっているのか、流れの中を動かずに止まっていた。

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グリーグの叙情曲集水の秋


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