俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬木

2009-12-22 | 俳句・冬・植物


伸ぶるだけ伸びて冬木となりゐたり

冬枯れの木。葉の落ちた裸木をいう場合が多い。冬木と言った場合は、普通一本か数本の木を指す。落羽松(らくうしょう)と思われる木が二本、夫婦のように立っていた。天を突くばかりに真っ直ぐに伸び、葉を落として冬木となっていた。

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仰ぎゐて祖父ゐるやうな冬木かな



遠くより自転車来るや冬木道


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冬晴

2009-12-21 | 俳句・冬・天文


冬晴の池に佇む遠目して

冬は晴れ渡ると空がどこまでも青く、遠くまではっきりと見える。冬季は、太平洋側では晴れる日が多いが、日本海側では雪やどんよりとした曇りがちな日が続く。大きな池を廻った。朝からよく晴れ、青空が美しかった。そして、空の広さを実感した。

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遊ぶ子を撮る母のゐて冬日和


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冬三日月

2009-12-20 | 俳句・冬・天文


振り返る冬三日月の鋭(と)かりけり

冬の三日月は寒々と冴えた月であり、鋭利な刃物のような鋭さがある。だが、細く明るく光る三日月には、美しさと希望が感じられる。電車を降りて駅の高い通路を歩いていると、ビルの上に冬三日月が輝いていた。思わずデジカメのシャッターを切ったのはいうまでもない。

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わが胸に冬三日月と熱きもの


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冬柳

2009-12-19 | 俳句・冬・植物


主より犬が先なり冬柳

冬に枯れ残った青葉をつけたままの柳をいう。冬の柳が青空を背景に、北風に靡いていた。その下を朝の犬の散歩がやってきた。犬が主をぐいぐいと引っ張り、主は犬の後についていた。何でもない光景だが、葉を落とす前の冬の柳が美しかった。

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冬柳風に靡くを旨として


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初雪

2009-12-18 | 俳句・冬・天文


初雪や離れの湯まで傘差して

その年の冬に初めて降る雪。急に寒くなり初雪が降ると、いよいよ冬将軍の到来を実感する。ホテルの温泉は離れにあり、二度目の湯に入ろうとして夜遅く行くと、初雪が降り、辺りは銀世界に変わっていた。風呂までホテルの傘を差して行ったが、傘に初雪の降る音がした。

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山国の夜の初雪となりにけり


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