俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

女郎花(おみなえし)

2009-08-16 | 俳句・秋・植物


日の差して山路明るし女郎花

オミナエシ科の多年草。秋の七草の一つ。≪我が里に今咲く花のをみなへし堪へぬ心になほ恋ひにけり≫(詠み人知らず)など、女郎花は万葉集に14首収録されている。根を乾燥させたものは「敗醤根」と呼ばれ、炎症抑制作用がある。日が差せば女郎花の花の黄色はいっそう鮮やかとなり、そこだけ明るかった。

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恋せしは昔の話をみなへし


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西瓜(すいか)

2009-08-15 | 俳句・秋・植物


敷藁に西瓜生りたる試験畑

ウリ科の蔓性一年草。熱帯アフリカ原産。夏にはすでに出回っているが、本来は初秋のもので、秋の季語となっている。果肉は普通は赤、まれに黄色がある。広い公園内の一角に、昭和30年代の農村風景を再現した畑があった。網に囲われた中に大小の西瓜が生っていた。

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一つづつ叩いてみたき西瓜かな


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桔梗

2009-08-14 | 俳句・秋・植物


桔梗(きちかう)を見しより頭冴えてきぬ

キキョウ科の多年草。山野の日当たりのよい草地に自生。秋の七草の一つ。八~九月、茎の先に青紫色の釣鐘状五裂花を開く。園芸種には、白花や二重咲きなどもある。青紫色のはっきりとした桔梗を見たら、頭までがはっきりとしてきた。

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桔梗濃し水の少なき川越えて


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蓮の実

2009-08-13 | 俳句・秋・植物


蓮の実を食(と)うべてみたし二人して

蓮の花が終わると、蜂の巣状に穴があいた円錐形の花托となり、中の実が黒く熟す。熟し切った実は穴から飛び出して水中に落ちる。実は中身が白く、甘くて生で食べられるという。黒く熟した蓮の実があった。一人で食べるより、二人で食べた方が楽しいだろうと思った。

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数へけりやがて飛ぶべき蓮の実を


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秋の蝉(2)

2009-08-12 | 俳句・秋・動物


眼中にわれは入らぬや秋の蝉

立秋以降は蝉の声がいくらか澄んだように感じられ、蝉時雨ではなく、あちらこちらで鳴いている。短い命を惜しむかのように鳴く秋の蝉は、どこか淋しげでもある。すぐそばの木でみんみん蝉が大きな声で鳴いていた。近づいてもひとのことなど眼中にないように鳴きやまなかった。

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読みさしの雑誌に栞秋の蝉


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