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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

蜜柑

2008-12-06 | 俳句・冬・植物


日の中の蜜柑捥(も)ぎたきひとつかな

ミカン科の常緑低木でその果実を指す。代表的なものは日本原産の温州(うんしゅう)蜜柑で、皮が剝きやすく果汁が多い。蜜柑が生っていた。数が少なく小振りであったが、よく日の当たっている一つを捥いでみたかった。

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蜜柑むく妻の帰りを待ちながら


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冬牡丹

2008-12-05 | 俳句・冬・植物


一時の休息ありぬ冬牡丹

冬季に花を咲かせて観賞する牡丹。本来は五月頃に咲くが、花期を遅らせて冬牡丹として咲かせる。花は10センチほどで小振り。日本庭園の入口に小さな門がある。その脇に鉢植えの冬牡丹が置かれていた。赤紫の濃い色をした花で、ぞろぞろと入ってくる人々を迎えていた。

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日の逃げてゆくなり鉢の冬牡丹


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コメント (2)
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冬の日

2008-12-04 | 俳句・冬・時候


竹林に冬日最も遍(あまね)かり

冬の太陽。冬は日脚が日一日と短くなるので、日差しが恋しくなるときもある。晴れた日差しは眩しいほどだが、曇った薄日は寒々としている。竹林に午後の冬日が差していた。薄緑の竹の葉は軽やかに明るかった。冬日が傾くと白くなり、趣を変えていった。

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沈みゆく冬日に明日を託しけり


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雪吊

2008-12-03 | 俳句・冬・人事


雪吊を見上げて空の高さかな

雪の重みで庭木などが折れるのを防ぐために、一本の支柱を立て、縄を張って枝を吊り上げる。金沢市の兼六園の雪吊は冬の風物詩として有名。日本庭園の池のほとりに大きな雪吊があった。青空のもとの雪吊ではあったが、傾いた日に縄の一本一本が輝き、冬を感じさせるには十分であった。

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雪吊を池の向かうに認めけり


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冬紅葉(2)

2008-12-02 | 俳句・冬・植物


人のゐて池のほとりや冬紅葉

楓紅葉は冬の深まるにつれ、次第に赤が鮮やかになる。よく晴れた日はその赤がひときわ美しく目立って見える。人はその下に来ては仰ぎ、ゆっくりと歩を進める。冬紅葉の美しさの中で、平和なひと時をありがたく思った。

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冬紅葉仰ぐばかりの一日かな


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