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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

おなもみ

2008-09-15 | 俳句・秋・植物


をなもみをつけて遊びしことはるか

路傍などに生えるキク科の1年草。楕円形の果実にはとげがあり、衣服などに付着して遠くに運ばれる。中国では漢方に用い、蒼耳子(そうじし)とうい。発汗剤や鎮痛剤となる。子供のころ、おなもみを人の服に投げつけて遊んだ記憶がある。遠い昔のことである。

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をなもみを数へてみしが諦めぬ


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松虫草

2008-09-14 | 俳句・秋・植物


松虫草を少し濡らせり山の雨

日当たりのよい高原に自生するマツムシソウ科の二年草。昔、諸国の寺社を遍歴する行脚僧の持つ鐘を「松虫」と呼び、その松虫に似た実の生るこの草を「松虫草」と呼んだという。花期は八月~十月。小さな松虫草がこまやかな山の雨に濡れるのもまた趣があった。

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松虫草雨に苦界(くがい)と関はらず



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胡麻

2008-09-13 | 俳句・秋・植物


胡麻生つてをり美しき老婆の目

インド、エジプト、あるいはアフリカ原産のゴマ科の一年草。ナイル川流域では5000年以上も前から栽培された記録があり、日本でも縄文時代から栽培されていたという。現在も健康食品として常用され、骨粗鬆症予防や老化防止などの効果がある。胡麻は実が弾ける前に刈り、数本束ねて日当たりのよい場所に立てかけて干す。乾いたら樽の内側で叩いて、こぼれた種子を取る。食用にするか油を搾る。胡麻の前で、姉さんかぶりの農家の老婆が人と話をしていた。その目が思いのほかやさしかった。

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曇り日の畑にしかと胡麻の列


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水澄む

2008-09-12 | 俳句・秋・地理


水澄めり大鷺の背のまろくして

秋になると水は透明感を増す。川、湖、沼、池など水底が透き通って見えてくる。「水澄む」という語感に、晴れ渡った青空や秋の日差しさえ見える。池に大鷺がいた。餌を捕っているようでもなくのんびりとしていた。澄んだ水が大鷺をはっきりと映していた。

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水澄むと聴けりリストのピアノ曲


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苦瓜(にがうり)

2008-09-11 | 俳句・秋・植物


苦瓜の苦さに酒の進みけり

ウリ科の1年生蔓草。熱帯アジア原産。夏に黄色の小さな五弁花を咲かせ、秋に疣状の突起のある果実が生る。熟れると外皮が緑色から橙黄色に変わる。果肉は苦味がある。沖縄ではゴーヤーと呼び、炒めもののゴーヤーチャンプルーが有名。輪切りにされた苦瓜を食べているとその苦味が癖になる。酒の進む所以である。

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