俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

風露草

2008-07-21 | 俳句・夏・植物


足痛くなりぬ夕べの風露草

山地の草原に自生し、紅紫色の五弁花をつける。咲く場所により、白山風露、浅間風露、千島風露などの種類がある。写真は曙風露。よく歩いたので足が少し痛くなってきた。夕暮れ近くになり、濃い桃色の風露草がいくつか灯るように咲いていた。

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山の温泉(ゆ)に早浸かりたし風露草


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青萩

2008-07-20 | 俳句・夏・植物


青萩のトンネル抜けて振返る

まだ花をつけていない青々と葉の茂った萩を「青萩」という。柔らかい葉の緑が鮮やかで、葉だけの萩もまた趣があってよい。庭園ではよく竹で作った萩のトンネルがあり、その中を通ってゆくのも楽しみの一つといえる。そのトンネルを抜けて振返ってみた。重なって見える青萩が一層色鮮やかに目に映った。

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青萩や疼(うづ)いてきたる旅心


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撫子(なでしこ)

2008-07-19 | 俳句・夏・植物


撫子に屈みて想ふ曾良のこと

河原撫子ともいい、日本の女性を象徴するという大和撫子の名もある。日当たりのよい草地や川原などに自生する。7月頃から咲くので夏季に入れる場合と、秋の七草の一つなので、秋季に入れる場合がある。曾良の句に≪かさねとは八重撫子の名なるべし≫があり、撫子を見るといつも思い出す。

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撫子や池の木橋を渡りきて


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青柿

2008-07-18 | 俳句・夏・植物


青柿を見上げ亡き人想ひけり

青柿は渋くて食べられないが、青さの中に若々しい命が感じられる。少しずつ大きくなっていくと思うと希望や期待がもてる。青柿を見上げていると、子供のころ庭に柿がなっていて、そこには今は亡き祖父母たちが一緒に住んでいたことを思い出した。同時に懐かしさが込み上げてきた。

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青柿や坂を上りてその先へ


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萱草(かんぞう)の花

2008-07-17 | 俳句・夏・植物

藪萱草の花

萱草や歯欠け農夫と立話

萱草には一重の野萱草と八重の藪萱草があり、野原や田の畔などに百合に似た橙色の花を咲かせる。一日花で毎日咲き替わる。別名「忘草」という。♪忘草とて植えてはみたが 思い出すよな花が咲く♪という艶っぽい民謡もある。歯がほとんど欠けて数本しか残っていない老農夫に声をかけられ、立話をした。色の濃い藪萱草が畦に数本咲いていた。

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野萱草

社まであと一粁(キロ)と忘草


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