葛の葉の象の形とも見られけり
マメ科の大型蔓性多年草。
山野に自生し、蔓の長さは一〇メートル以上になる。
木や電柱に絡みつくなど、繁殖力が旺盛である。
葉の裏が白く風に吹かれるとそれが目立つことから「裏見葛の葉」と称し、和歌では「恨み」に掛けて詠まれた。
真葛は葛の美称。
クズは大和国吉野郡の国栖(くず)からの名といわれる。
根からは葛粉を採り、薬用や食用にする。
葛が繁茂しているところがあった。
その葛の葉が象の形をしているとも見られた。
武蔵野の夕日明るし真葛原