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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

花曇

2022-03-29 | 俳句・春・天文




子の掬ふ網の空なり養花天




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桜の咲く頃の曇り空をいう。







「養花天」ともいう。







大気中に水蒸気が多く、どことなくうっとうしい感じ

がする。







花と一体となった曇り空がどこまでも続く。







花曇のもと、子供たちが池で柄のついた網を持って

何かを掬っていた。

だが、中は空であった。







自販機に買ふカフェオレや花曇




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鳥曇

2022-03-17 | 俳句・春・天文




畑隅の祠拝しぬ鳥曇




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雁や鴨などの渡り鳥が春になって北方へ帰って行く頃

の曇り空をいう。







この頃、日本付近は高気圧と低気圧が交互に通過し、

巻層雲、高層雲の層状の雲が広がる。







その頃の風を鳥風といい、その風に乗って鳥たちが

帰って行く。







「鳥曇」には、風に乗って瞬く間に消え去る鳥の群れ

に哀感がある。







畑の隅に赤い鳥居付の祠があったので参拝した。

空を見上げると鳥曇であった。






子供らの遊び声して鳥曇




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春日和

2022-03-07 | 俳句・春・天文




春日和歩けば広き畑に出て




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春の上天気をいう。







穏やかに晴れ渡り、吹く風も気持ちよく、

気温が上昇し、心も和む日である。







だが、秋日和のように長くは続かない。







それだけにありがたさも大きい。







穏やかな春の陽気のなかを歩いた。

すると何もない広々とした畑に出た。






自転車を押して歩くも春日和




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春日和

2022-02-28 | 俳句・春・天文




春日和堤を歩ききたりけり




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春の上天気をいう。







穏やかに晴れ渡り、吹く風も心地よく、気温は上昇、

こころも和むような日である。







秋日和のように長くは続かないので、それだけに

有難さも大きい。







そんな日は、人々は外に出て春の到来を楽しむ。







穏やかな春の日和となった。

気持ちがよいので、川堤を歩いて遠くまでやってきた。






自転車の畑に二台春日和




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春北風(はるきた)

2022-02-20 | 俳句・春・天文




畑に出て諸に受けたり春北風(はるならひ)




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春に吹く北寄りの風をいう。







春は、移動性高気圧と低気圧が日本列島の上を西から

東へ交互に進んでは、天気に周期的変化をもたらす。







低気圧が北海道の東の海上に達し、西から移動性

高気圧が進んでくると、一時的に西高東低の冬型の

気圧配置に戻ることがある。

このときに吹く風を「春北風(はるきた)」と呼ぶ。







「ならい」は、東日本の太平洋側、特に関東地方で吹く

冬の季節風の呼び名。

春先にも吹くので、これを「春ならい」という。







畑の道に出た。

すると、春北風を身体にまともに受けた。






春北風川を風紋遡り




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