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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の蝶

2019-10-06 | 俳句・秋・動物




秋蝶に無視されてゐて良しとしぬ




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秋に見られるすべての蝶をさしていう。







八・九月の頃は盛んに飛び回っていた蝶も晩秋になると

数も減り、飛び方も力がなくなる。







せせり蝶やしじみ蝶など地味な蝶が秋には多く目につく。







地味という趣も秋ならではで、捨てがたい。







秋の蝶がひらひらと自由に飛んでいた。

こちらが傍にいても無視しているように飛んでいたが、

それが心地よかった。






花の蜜吸ふ間短し秋の蝶




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秋刀魚

2019-09-27 | 俳句・秋・動物




あはれとも細き秋刀魚の目の青く




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サンマ科の海産魚。

刀に似て細長く、背は蒼黒色、原は銀白色。

八月頃北海道近海、九月頃金華山沖、十月頃関東沖と

北から南へ回遊する。

秋刀魚は大衆的な魚として秋の代表的な味覚であったが、

最近は漁獲高が激減し、高級魚のような存在になっている。

今年の秋刀魚を買ったが、小振りで細く、それでも目が青く、

哀れという感じがした。






秋刀魚焼く立ち止ること厭はずに




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燕帰る

2019-09-05 | 俳句・秋・動物




広ごれる畑の上なる帰燕かな




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子育てを終えた燕は、九月頃には南方へ帰って行く。







秋の涼しさが増すとき、いつとはなく燕の群れは見なくなり、

二、三羽の燕を見かけるだけになる。







その燕を見送る気持ちを感じさせる季語である。







見渡す限り畑が広がっていた。

その上を一、二羽の帰燕が空を切っていた。






天空に声は漏らさず秋燕




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秋の蟬

2019-09-04 | 俳句・秋・動物




声絞るやうに鳴きをり秋の蟬




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夏の頃、蝉時雨と言われるくらい賑やかであった蝉の

鳴き方も、秋に入ると淋し気に聞える。







蜩や法師蝉のように秋になって鳴き始める蝉もいるが、

夏から引き続き鳴く蝉もまだ多い。







一斉に鳴くというのではなく、あちらこちらで鳴いている。

それだけに澄んだ響きのある鳴き声に聞える。







これが最後というように秋の蝉が鳴いていた。

それはまるで声を絞り出しているようであった。






社への磴百段や秋の蟬




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蜻蛉

2019-08-17 | 俳句・秋・動物




小流の傍にいつもの蜻蛉かな




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トンボ目に属する昆虫の総称。

夏から晩秋まで様々な種類の蜻蛉が見られる。







大きな複眼の頭部と左右二組計四枚の網模様の翅の付く

細長い胴、腹部を持つ。







素早く飛行しながらその強い顎で蚊や蛾などを捕食する。







ある小流の所には毎年塩辛蜻蛉が飛んでいる。

果たして今回も塩辛蜻蛉が飛んだり、止まったりしていた。






止まりたる蜻蛉の影や池底に




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