金曜日は癌センターのティーサービスの当番でした。
頭痛も到着するまでには薬が効いてきたのでなんとか。
この日嬉しかったこと
1 耳が遠い高齢の女性
車椅子でテーブルにつかれました。
看護師さんが「初めてです。よろしく~」とナースセンターに帰られたので
隣に座り「ようこそいらっしゃいました」と声をかけると
「わたしなんかは耳も聞こえないし、どうか気を使わないで」と恐縮されて
あっちに行けと手振りで指示されるのですが、ヘラヘラとよそ見をしながら居座りました。
「お茶とお菓子をどうぞ」と、スタッフのaさんが注文を取りに来たので、益々困惑されたようで
仕方なく私に「ここまで来て、話して」と手招きされたので、
胸に顔が触れるほど近づいて「飲み物は何になさいますか」と伝えました。
「お煎茶」を選ばれました。
やわらかいアップルケーキが運ばれてくると、「固形物は、いらん。」と拒否されました。
aさんが「プリンやゼリーもあります、お持ちしましょう」と熱心に勧めたので
「少しだけ」と注文され、小さく砕いた伊予かんゼリーを 全部召し上がりました。
「美味しかった」とにっこりされたので、私たちは嬉しかった~
その後、おしゃべりをして病室に戻られました。
*消化器系の癌サバイバーの方に「食べ物を通す、喜びと怖ろしさ」について教えていただきました。
2 甘いものが好きな中年男性
元気良く「珈琲ちょうだい」とおっしゃった男性が
ケーキをパクパク食べ始めたので「甘いものもお好きですか?」と声をかけました。
「大好きよ。これ、美味しいね!珈琲も好きよ」と少年のように笑ったので スタッフも笑顔になりました。
「お代わりもどうぞ~」と勧めると、「ちょうだい!」といって車椅子から振り返りました。
前立腺がんの薬を飲むと女性ホルモンでお肌がつやつやになったと明るく語って
「入院して、珈琲がのめるとは思ってもみんかった!」と喜んでくれました。
3 無口な男性
静かに珈琲を飲んで帰られた男性の病室から
「美味しかったので、珈琲をもう一杯飲みたい」と
再び、注文が入りました。
付き添う家族がいない日は、少しはお役にたてられたねと皆で喜びました。