笑顔浴

優しい時間

運転手さん

2009年10月07日 | Weblog
八月からしばしばタクシーのお世話になっています。

市駅前からタクシーに乗って、行き先を告げると
ご高齢の運転手さんのモヤモヤに火がついたようで
お話が止まらなくなりました。

朝の6時から、ここに来て客を待ったのに
8時ごろに一人、売上げはJRまでの620円。
10時に私が乗って750円。
午後1時には勤務が終わるから、本日は
7時間で3人だろうと記録用紙を鉛筆で叩きながら
これを見てくれ!と言わんばかりのケンマクでした。
たった一行書かれただけの白紙の記録用紙を
後ろの座席から見ました。


駅前での待ち時間は平均2時間かかるそうで
しかも、客を乗せて外に出ると再び待機場所に入れるまで
周辺の道路をのろのろ巡らざるを得ない。
空車のタクシーが待機場に溢れていて
自分が出たから、誰かが喜ぶはずだと嬉しそうではありませんでした。
 「運転手さんはこの後、また大変なんだ」

アルバイトは歩合制で7時間働いても
今日は1000円になるかどうかわからない。
「運転手は、年寄りしか おるまい」
  「そういえば、10代・20代の運転手さんを見ていません」
「生活ができんのよ!」
  「お客さんが少ないから・・」
「もう、タクシーの時代は終わった」
  「運転歴、長そうですね」
「昔はよかった」
もともとは、トラックの運転手で
眠る時間も惜しんで水産貨物を運んだそうです。
家族の生活を腕一本で支えたこと。
収入が多い頃は贅沢な家電も購入したこと
仕事にでれば一人気ままに自由だったことなど
懐かしそうに語っている最中に、目的地に到着しました。

一生懸命仕事に精をだすのに、
利用客が少ない、収入が少ない。
走るとガソリン代が高くつく。
マイカーがTV同様、家に3台の時代。
将来に希望が持てないと運転手仲間でかわす愚痴を、
客にぶちまけたくなるほど、
切羽づまったお気持ちだったのでしょうか。

お礼を伝えて見送りました。
頑張れ、運転手さん。
悪い日があれば、次は良い日が来る順番じゃ!















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