笑顔浴

優しい時間

真剣に愚痴ろう

2020年05月05日 | Weblog

愛用のブックカバー

 

養老先生が番組「まいにち 、養老先生ときどき  まる」の中でおっしゃっていた

「なんで、そうなるの?」と「そこは、どうなってるの?」は、

コロナ感染で意識された<味覚>を例にとると

*味の違いがわかる:部品の作用:「生理学」:活動変化を観察

*舌と味蕾と神経細胞:部品の構造:「解剖学」:静止状態を観察

の違いなんだろうと 勝手に想像しています。

 

粘膜でCOVID19が増殖するの? 神経を侵すの?

どこが不都合になって病気になるの?

回復させるには、何を利用できるの? 

病理学も薬理学も、これらの生理解剖学があってこそです。

(承認される予定のCOVID19の治療薬が、患者さん達を救ってくれますように)

 

 

ところで、心理学の領域でも

「なんで、そうなるの?」:個人の価値観や 社会的行動様式

「そこは、どうなってるの?」:成育歴や疾患の有無、心理テスト判定

こころの仕組みを想像し、どのように働くのかを想像し

昔から探求されてきました。

 

近年の脳画像の技術進歩により、生きている人間の

ある心理状態の時に、脳のどこが働いているのかを

画像で見れるようになりました。

こころを臓器として見る視点は、私には馴染みやすく

それで、生理学と心理学にまたがる生理心理学に興味を持ちました。

 

友田明美(小児科医)著 2017年「子どもの脳を傷つける親たち」で

<不適切な養育>が 子供の脳を物理的に傷つけることが示されました。

火傷・骨折・栄養失調は、発見できたら直ぐに治療しますが

脳の中は見えないし、気づけません。

その後トラウマとして影響を与える可能性もあるかも。

 

生き延びるために適応しようとする人間の脳は

脳の形まで変えるとは驚きです。

体罰により萎縮する前頭前野:常に危険や恐怖を感じ続ける。欲求・攻撃を抑えない。

暴言によって肥大する聴覚野:心因性難聴となり情緒不安 人と関わらない。

 

昨日、非常事態宣言が5月末まで延長になりました。

子育てや介護の疲労で、心身の余裕を失うと

いつもの自分ではいられません。

ああしろ、こうしろという命令で人は動かないし、

他者を、私の思い通りにできるはずもありません。

でも、刺激と反応で人間関係は成立するので

私が少し変わると、結果も 少し変わるかも。

 

そのためにも 我慢の限界を超えそうな時は

「もう嫌なんだ!」と真剣に愚痴をこぼしたほうがいいです。

ひとりだけで耐えないほうがいいです。

 


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