笑顔浴

優しい時間

5分診療

2011年10月31日 | Weblog

日本の心療内科で、診断名を得たり、治療薬をもらえますが

30分以上も長々と苦しい胸のうちを聴いてもらおうと期待しないよう、

心理カウンセラーから受診を勧めるときに伝えてくださいというお話でした。

 

なぜならば・・・

1 時間と患者数

一人の医師の1日あたりの患者数が他の診療科と変わらず、50人から100人だとすると

8時間の診療時間を患者数で割れば、一人当たりの時間は、10分~5分になります。

2 予約制

予約制だから、長話しをすれば待っている人が迷惑です。

 3 報酬

精神療法は、医師が5分間以上話せば3300円、しかし30分以上は一律4000円

仮に30分の診察時間なら、A:5分×6人=19800円   B:30分×1人=4000円

私が病院の経営者なら是非ともAの方でやって欲しいと医師に要求します。

医師以外の看護師や心理士が話しても お金がもらえない制度の下では

病院の経営上、ワークをしたりカウンセリングをやりたくても充実できないのが現状でしょう。

「薬を出すだけでちっとも話を聴かないドクター」という不満を自覚している先生は多いと思います。

でも医療制度だから仕方がありません。病院は治療する場所で話をしに行く場所ではないのです。

それでも、先生方が制限のある中で、懸命に患者さんに必要な対応をしてくださいます。

4 紹介

開業のドクターは、心理カウンセラーに逢う機会がないので紹介してといわれても困るでしょう。

それは、ちょうど、私に どの先生がいい?と質問されるのと一緒です。

お目にかかって信頼できた人でなければ、紹介は無責任です。

将来は、契約カウンセラーが登場して「自費ですが、ご希望があればこちらで話を聴いてもらえますよ」

と紹介してもらえる日も遠くないでしょう。それまでは、患者さんやご家族が自分でカウンセラーをさがすしか

ないのです。

 

患者として協力的に 短時間でよい治療を受けようと思ったら、

病院へ行く前に医師に伝えたい内容を1枚のメモにまとめて、書いたものを持参します。

保険証と一緒に受付で提出するのがよいでしょう。

今困っている症状や、いつから どんなときに 等 5W1Hの順番で考えるとよいかもしれません。

 

ご家族や学校の先生職場の上司やカウンセラーは、

多くの場合、通院が始まると、医師に任せたよと安心するのか、

急にほったらかしにするケースがあり、本人を孤独にし、病状を悪化させてしまうこともあるので、

これまでと変わらない関わりをもって欲しいと付け加えられました。

人は、人にサポートされながら治癒してゆくのですから、治療のための温かな環境が必要です。

医師と家族と学校や職場や相談職が連携して、多くの人で支援できる世の中を目指しています。

 

カウンセリングを受けようと思ったら・・・

金額の目安は、産業カウンセラー協会の相談室で(50分:6000円)

各相談所によって 3000円~20000円と わりと幅があります。

私は、平常心を失いそうになった時、美容室に行く感覚で予約します。

無料をご希望される方は、役所や各種団体やNPOの運営している無料相談窓口が

多数あります、ホームページや電話帳で探してみてください。

時間は50分間が多いのですが、カウンセラーの集中力が継続するのが、

個人差もあるでしょうが、せいぜい50分位と考えられているからです。

秘密は守られます。

 

病名があろうと なかろうと 大切なことは、

一人で抱えこまないこと、語ってみること、相談してみること。

そして、意欲を持つこと、行動すること 人任せにしないこと。

信頼できる医師と応援団(ひとりでもOK)がいたら、大丈夫。心配ご無用!

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 洗浄バリデーション | トップ | 忘己利他 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事