「NO」を許さない提案は、命令。
「どうしたらいいかな?」と相談されたり、
「あら、もったいない!」と、たまたま発見したら、
「こうした方がいいよ」という気持ちが高まって提案します。
言葉では「~してみたらどう?」と言いながら、
気持ちの上では、「こうしなさいよ、これがいいよ」と命令してました。
不思議なことに、相手に「NO」を許さない提案をしていた頃は
私もまた、誰かの提案を断れませんでした。
クヨクヨ、嫌々、提案に従うと、再び良いことと悪いことの両方があって
結局のところ、自分でどこまで引き受けるかということでした。
最近は、相手の「NO」も含めた提案をします。
最も適する案を提案することは変わりませんが、それに強い執着はなく
本人に任せていいと思えるようになりました。
よく話を聞いて、その人らしさを考慮して考えますが、
それでも、最も適した方法は(私が考える私にとっての提案)
であることを自覚できるからです。
相手の「NO」が自然に感じられると、
私も「NO」を自然に伝えられるようになりました。
ところで、2年前に強く意識して「NO」を言わない1年を過ごしました。
老人ホーム(従業員)の産業カウンセリング。夜間のダイヤル相談。
四国癌センター「ふれあい」でボランティア 麦の家「若鮎」の世話人。
専門学校の非常勤講師。調剤事務講座の講師。。。
誘われるまま引き受けてゆくと、新しい世界はみるみる広がり、
思いがけない出逢いの数々の結果から、本日を迎えています。
「NO」と言える私が、あえて「NO」と言わないのと
「NO」と言えない私が、「NO」と言わない差は大きいと感じます。