笑顔浴

優しい時間

誰にも話せない

2011年06月26日 | Weblog

金曜日は、四国癌センター病院ボランティアふれあいの活動日でした。

駐車場からちょっと歩いただけなのに、うだるような暑さでしおれてしまいました、

5階に上がる前に ロビーの売店で飲物を買って水分補給です。

 

背中側のソファーに どなたかがドスンと座って、大きな声が聞こえてきました。

「ごめんよ楽しくない話で。誰かに話したら少しは楽になれるかもしれんと思って。

 電話できる人は●●さんと××ちゃんしかおらんけん。

 え?子供には心配かけるけん話せんよ。 △さんは忙しそうやし、

 旦那は病気のことは医者にまかしとけ!で話し相手になってくれん。

 ごめんよ何回も電話して。 部屋で考えよったら おかしくなりそうなんよ、

 暗い話でしんどいよね、わかっとんよ・・・」

 

 不安や心配でヒリヒリしていらっしゃるのを感じます

 病気の経過や治療の話題は、お知り合いもご主人も わからないでしょうし、

 応えられないがゆえに 何度も相談されたら うっとおしくなるのが人情。

 もしも 辛さや寂しさや絶望感や心配・不安を訴えることができたとしても

 悩みを聴いて、嬉しくなったり明るい気持ちになる人は多くはおりません。

 親しい間柄ゆえに 巻き込まれて、苦しくなって 避けたくなるのも人情。

 

 お話の声は続いていましたが 飲み終えて、その場を離れました。

 病気になった人の心のケアをするスタッフが、病院にいますし

 私達のティーサービスに来られて 話したいことをおしゃべりなさったら、

 気持ちのサポートをできるかもしれません。

 そんな情報が、あの方に届きますように!

  今は、緩和ケア病棟の方だけに ティーサービスしていますが

 初めて癌になられた方や、再発を怖れる方々にも

 必要なサービスだと私は考えています。

 私たちは、人との関係性の中で、困難を乗り越える力を培えるのです。

 

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