笑顔浴

優しい時間

ココア

2018年01月21日 | Weblog

 

ココア、美味しいですね。お好きですか?

受験生の時期に、毎晩ココアを作ってもらったので

今でもココアを飲むと、ふと意識が遠い昔に飛んで戻ります。

五感と記憶の結びつきは強いそうですから

きっと、私だけではありません。

 

父が「進学舎」という学習塾を始めていたので

高校受験の合格ラインすれすれ 否、落ちそうな私は、

私よりは合格の可能性が高いAさんと、冬休みから自宅で合宿に入りました。

私が合格できたのは、父の指導とAさんのサポートのおかげです。

こたつで寝た時に、彼女によく起こしてもらいました。

暗記は、替え歌を作って一緒に歌いました。

 

彼女は大変オトナシイ人で、ココアを美味しそうに飲みました。

自分から何も話さないけど、ニコニコしてくれるので

私は、養護学校の面白い話をしました。

 

当時、養護学校は県下に1校、しかも中等部まででした。

卒業後は、自宅に戻るか、自宅に戻らないかを選択します。

(クラスメイトのほとんどは、小学生の頃から寄宿舎で暮らしています)

地元の普通の高校か、徳島県の養護学校高等部へ進学したり

身体障害者更生指導所や広島の職業訓練校や、障がい者支援施設に進みます。

「障がい児」から「障がい者」への呼び名の変化で

大人になった事を感じたものですわい。

 

同じ高校で、それぞれに友人ができ、

階段の途中で出逢うと、笑顔でエール交換しました。

彼女は、都会の福祉関係の大学へ進み

重度障がい児が集う施設で働いているらしいと

30歳を過ぎた頃、風の便りに聞きました。

 

お元気でお過ごしでしょうか?

どんな人生を歩んでおられるでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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