チーム医療<Web杉田塾>で杉田峰康先生の講義を拝聴した時
交流分析の「ゲーム」を避けるためには、
役割を変えるなと教えていただきました。
<カープマンのドラマ三角形>
職場や家庭生活、友人との関係で、
繰り返される人間関係の悪循環を心理ゲームと呼びます。
カープマン先生は、
迫害者(P)、犠牲者(V)、救済者(R)の3つの役割の
ポジションを移動することによって生じる交流を「心理ゲーム」と示しました。
他人にかまって欲しい人が、カモを見つけてゲームを仕掛けます。
互いに気分が悪くなる、質の悪い交流ですが、無いよりはマシなのです。
犠牲者の学生「あ-あ 保健は なんもわからん・・」
救済者の私 「どこがわからないの、教えるよ」
犠牲者の学生「わからない事が、わからん」
救済者の私 「そうか。わかっている事は?」
犠牲者の学生「わかっている事なんか、無い!」
救済者の私 「あらま!」
犠牲者の学生「今日はもう勉強しない!」
私が次にどう返事をするか、思案が必要です。
「もうすぐ期末試験なのに、そんな態度でいいの」と叱ると 私の役割は救済者から迫害者へ変わる。
「あなたのせいで、私は途方に暮れるよ」と落ち込んだ瞬間に、私は可哀そうな犠牲者にポジション変更。
役割を変えた時点で、相手の仕掛けたゲームに まんまと乗せられてしまうのです。
イライラするか、クヨクヨするか どっちも爽やかな気分ではいられません。
救済者で始めたら、終始、救済者を通せということですから
「今日はもういいよ。気が向いたら質問してね」なら、
救済者のままで、さようならできそうです。